たまに壁を通してその生活音を知らせてくる隣の部屋の住人は生活がかなり不規則なようで、よっぽど忙しい時でなければ規則正しい生活を心がけているリヴァイにとってはストレスの溜まる存在だった。顔を合わせると簡単な挨拶を交わすが、特にそれ以上でもそれ以下の存在でもなかった。ある夜、けたたましくインターホンが鳴らされる。何事かとモニターを覗き込むと、隣の女だった。鍵がないからオートロックを開けてくれという。女はマンションに入るとリヴァイの部屋を訪ね、ベランダの窓が開いているかもしれないからリヴァイの部屋のベランダから彼女の部屋のベランダへ飛び移らせてくれという。九死に一生を得てベランダに飛び移るが窓の鍵は開いていなかったため、彼女が鍵を預けたという人物と連絡が取れるまでリヴァイの部屋にいることになる。色々話して少し打ち解けるうちに眠ってしまう女子。変なやつだとふと彼女が点けたテレビに目を移した時、いままさに目の前で眠りこけている女の顔が画面に大写しに。彼女は芸能人に囲まれ大衆にもてはやされ、華やかな光景の中でにこやかに笑っていた。この女は芸能人だったのか、と今まで感じていた彼女の不規則な生活にも納得がいくリヴァイ。普段テレビを見ないので顔を見ても全く気付かなかった。その時インターホンが鳴る。彼女のマネージャーだと名乗る、エルヴィンという男だった。

*設定とか:リヴァイさんは普通に働く一般人/エルヴィンは敏腕マネージャー/彼女の鍵をエルヴィンが預かっていて、エルヴィンと連絡が取れないため↑のようなことになった/鍵事件以降彼女との距離が縮まっていくリヴァイを警戒してエルヴィンは牽制をする/別に付き合ってる訳でもないのに何でそんな警告みたいなこと言われなきゃいけないんだとリヴァイはムッとする/リヴァイは普段ニュースとかジオグラとか以外のテレビを見ないので芸能人に疎い/芸能人に興味が無いので彼女が芸能人だろうと何とも思わない/彼女にとってはそれが楽らしい/

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