トロイメライ

ブログ | ナノ



Pathetic night
2020/03/13 12:38


供給過多の陽の光が
今日も僕を追い詰める
何を言う訳じゃない
だけど無条件に
嫌になるんだ
余りにもそれが眩し過ぎて
自分の価値さえ見えなくなる

当たり前のように
朝は訪れる
いっそ、僕を弾いて
世界を照らしてくれればいいのに
救いようの無い吐き溜まりですら
有難く受け取る事が出来るってのに
無償の愛すら鬱陶しくて まるで子供だろ?
嫌だ嫌だと叫ぶだけの拒絶心

普通に生きる事が唯、
唯、難しくて
それでも誰かに打ち明けられる程強くもない
「同じ日なんて一度も無いさ」
なんて世間はよく言うけれど
僕の日常は相も変わらず廃れたままで
微塵も変わる気配はない

供給過多の陽の光が
今日の僕も追い詰める
ただそこに居るだけで
辺り一帯に
のしかかるんだ
押し付けがましい位にさ
眩む脳内を掻き乱してく

何万回目の夜が訪れる
いっそ、僕を残して
このままずっと続けばいいのに
見て見ぬ振りそう気付かぬ振りを
平等なんてぶっ壊してさ
まるで適った道理だろ?
深夜特有のハイテンション

普通に生きる事が唯、
唯、苦しくて
それでも真夜中になれば別の誰かになれるから
「俺は素晴らしいヒーローさ」
なんて所詮は限り有る魔法
夜が明ければ蟻が抱いた肥大な妄想
微塵も叶う気配はない

過少供給の月の光が
今日も僕を解いてくれる
何も言わないでそっと
だけど無性に
満たされるんだ
余りにも酷く化膿し過ぎた
不治癒の傷さえ癒してくれる

正当ぶった顔装ってさ
だけど、絶対に近付けないんだ
「誰でもみーんな素晴らしい人間」
笑わせるなよ嘘つき野郎
無自覚なまま笑顔で刀を振り回すんだ
正論なんて 僕には全部が鋭利な凶器

供給過多の陽の光が
今日も僕を追い詰める
何を言う訳じゃない
だけど無条件に
嫌になるんだ
余りにもそれが眩し過ぎて
自分の価値さえ見えなくなる

だから、どうか
僕の存在をこの世から消して
うざったい光で失明させてよ
そしたらね やっと 素晴らしい
終わらない夜を手に入れられるんだ



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