トロイメライ

私は酷い事をした。同性である君に、告白された時は驚いた。君と私は親しい友人であったから。否、少なくとも私はその筈だった。言わずもがな君は違ったみたいだけれど。私はね、考えたんだ。いいや、軽く考えていた。君と逢えなくなるだなんて思わなかったから。嗚呼、まったく、上手くいかないものである。一年経って贈り物の中身を見た。君も私が嫌になったでしょう。長い間君から逃げたのだから。でもね、−−否。言い訳は止めた。御免ね。ただ、これだけが君に届けばいい。