その日の夜に先生から早速お誘いの電話が来た。
『え?明日ですか?』
「何か予定があったかな?」
『いえ、急だったんでびっくりしたんですよ』
「有希子がもう待ちきれないと予約をとってしまったんだよ」
どうやら有希子さんのテンションは昨日から下がっていないらしい。
工藤くんも大変だな。
『有希子さんらしいですね。それで、そこってきちんとした服装の方が良かったりするんですか?』
「そんなに畏まらなくても大丈夫だよ。ワンピースとかで十分さ」
『少しは気を使わないといけない場所なんですね…』
「なまえ君、謝るのも君がお金を払う必要もないからそんな心配ならしないように」
『先に言われちゃいましたか…。今回は前からあったお話ですし、お言葉に甘えさせてもらいます』
「それで、明日はうちに集合でいいかな?」
『いいですよ?あたしはお店の場所も分からないですし』
そんなこんなで、明日学校が終わったら支度をして来て欲しいと言われた。
え?集合時間決まってないの?
って思ったら、工藤くんに内緒にしてるから驚かせたいんだとか。
うん、先生、まだ工藤くんで遊ぶ気満々だな。
工藤くんはあたしが名乗り出なかったから遊ばれたって文句言ってたけど、君があたしを見つけても先生たちが君で遊ぶのは変わらないみたいだよ?
『んー…何着て行こうかなぁ?』
前に有希子さんに選んで貰った服を片っ端から広げていく。
『どれが有希子さんが気に入ってた服だっけ?』
あの時の有希子さんはひたすらテンションが高かったから、よく覚えてないんだよなぁ。
あたしは止めるのに必死だったし。
何はともあれ、明日は工藤家とご飯だ!
楽しみ過ぎて眠れない気がする!!
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