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「嘘!そんなことがあったの?!」

「新一君に内緒だったから蘭にも内緒にしてたのよ」

「何で私に話してくれなかったのよ!」

「だって蘭に話したら、そのまま旦那に伝わるでしょ?」

「だ、だから旦那とかじゃないってば!」

『蘭…顔真っ赤にしてそんなこと言われても説得力ないよ?』

「そうそう。蘭ったらすぐ顔に出るんだもん。だから内緒にしてたのよ。ね、なまえ?」

『蘭、ごめんね?』


まだ真っ赤な顔を押さえてる蘭に申し訳なくて謝った。

やっぱり嫌われちゃった、かな…?


「もうなまえったらそんな顔しないでよ!私なら気にしてないから!」

『ホントに…?』

「本当!で、新一たちといつ食事に行くの?」

『んー、先生の話だとテスト前のどっかかな?もう有希子さんが計画立ててるらしいから』

「でもなまえがいつも読んでる本が新一のお父さんの本だなんて知らなかった!新一のお父さんが書いてる本ってそんなに面白いの?」

『面白いし楽しいよ?』

「なまえまで推理バカになったりしない?」

『何の心配してるのよ』

「だってなまえまで新一みたいになっちゃったらって心配なんだもん!」


蘭が真剣に心配してくれてるのは分かるんだけど、その内容に笑みが溢れる。

蘭の中では、先生の本=推理バカって方式でも出来ちゃってるのかな?

それだと楽しいんだけど。


そんな感じで、テスト勉強初日は勉強よりもお喋りに花が咲いてしまった。



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