×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -



(番外編)新一side


今日、隣の席の河野を庇ってみょうじまで豪快にぶっ倒れた。

ダチの為とはいえ、体張ってんなーとか思ってたら、いつの間にかあいつまでいなくなっていた。


蘭の話によるとみょうじも病院に行ったらしい。
あいつ、そんな大ケガしてたか?

とか部活中に考えてたら、俺がケガしちまった。ダセー…


「すいませーん。ちょっとケガしちまったんで手当お願いします」

「あら、君はみょうじさんと同じクラスの工藤くん?君のクラスは今日は厄日なのかしら」

「みょうじ、なんで今日病院行ったんですか?見た目はそんな酷そうに見えなかったんですけど」

「あぁー…。擦り傷だけなら保健室で手当出来たんだけど。みょうじさん、お友だち庇った時に頭打ったみたいで、ちょっと…ね」

「…何があったんですか?」

「これは内密にね?目が見えなくなってたのよ。だから検査入院ですって」

「へぇー…そんなことがあったんですか」


そこで俺の手当は終了してしまい、話は切り上げられた。

検査入院とかあいつ大丈夫かよ?とか結局今日の俺は部活中あいつのことで頭が留守になってしまっていた。


翌日、学校に来てみると昨日の騒動の元凶、河野が学校に来ていた。

どうやら体調不良は治ったらしい。


「あれー?なまえちゃんまだ学校来てないの?昨日助けて貰ったって聞いたからお礼が言いたかったのに」

「よう!もう熱はいいのか?」

「あ、工藤くん。おはよー。昨日病院で点滴してもらったら熱下がったの!
それにしてもなまえちゃん、いつもなら学校来てる時間なのに、今日はお休みなのかな?なまえちゃんがお休みなんて珍しいよね」

「オメー何も知らねぇのか?」

「え?何が?」

「みょうじ、昨日オメー庇って倒れてさ、頭打ったとかで今検査入院してんだってよ」

「嘘!?なまえちゃんが入院?!」

「本当に知らなかったのか?」

「知ってるわけないじゃん!知ってたらお見舞いに行ってるよ!」


どうしようと悩んでる河野を余所に、チャイムが鳴ってこの話は終了になった。




- 40/327 -
prev next

戻る
[ +Bookmark ]