「今日はめっちゃ楽しかった!明日はどこ行こ?」
『どこでもええよ?普段はどんなことして遊んでるん?』
あれからプリクラとって、たこ焼き食べて和葉ちゃん家に来て、今は就寝前のガールズトーク中。
久しぶりにテンションハイだったのが、やっと落ち着いてきた頃だったりする。
「そういえば平次とはどんなプリクラ撮ったん?見せてーな」
『それが帰りに渡すから言うてうちの分くれんかってん。自分は携帯に転送までしとったクセに、後で送るからー言うて。ひどない?』
「へぇ。そうなんや?平次ってやっぱりなまえちゃんのこと好きなんやろか?」
『は?』
突然の言葉にブラッシングしてた手からブラシが滑り落ちた。
何ですと?
「せやから!平次がなまえちゃんのこと好きなんかなぁって話!」
『ないない。何言うてんの』
「そやかて、なまえちゃんのこととなると平次いつもと反応変わんねんもん…」
『服部くんのこと好きなんは和葉ちゃんやろ?ほら、お守りに入れてる鎖の話とかしてくれたやん』
枕をぎゅーっと抱いてしょんぼりしてしまった和葉ちゃんを何とか元気付けようと話題転換してみた。
服部くんの初恋の相手が和葉ちゃんだって知ってる身としては教えてあげたいけど、服部くん自身がそのことに気付くのが高校生探偵になった後のあの事件でだから、言うに言えないし。
「でもうち、なまえちゃん相手やったら勝てる気せぇへんし」
『なんで?和葉ちゃんめっちゃ可愛いんやから自信持ちーな!うち、和葉ちゃんのこと応援してんねんから、そない気ぃ落とさんとって?』
「ほな、なまえちゃん、好きな人出来たらうちに一番に報告してくれる?」
『ええよ。約束や。そん時は応援してな?』
「もちろんやん!なまえちゃんやったら絶対大丈夫やって!」
『まだ好きな人も出来てへんのに気ぃ早いって』
やっと笑顔になった和葉ちゃんにつられてあたしも笑った。
うん、やっぱり和葉ちゃんは笑ってる顔の方が可愛いよ。
それにしても、こんなに可愛い子を不安にさせるとか服部くんもバカだなぁ。
それとも、和葉ちゃんのこと意識し出すのってこれからなのかな?
いつか服部くんから恋愛相談きたら押して押して押しまくってやろっと。
そんなことを思いながら、その日は夜が更けるまで長い時間和葉ちゃんとお喋りを続けた。
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