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「え?新一も勉強会に混ざりたい?」

「な、蘭。頼む!」


授業合間の休憩時間、蘭に早速放課後の事を頼みに行った。
ら、困った様な顔をされた。

おい、何でだよ。


「急にどうしたのよ?新一なら勉強しなくったってテスト大丈夫なんじゃないの?」

「こやつのことだからどうせなまえ目当てなんじゃないの?お昼休みも連れ出してたみたいだし?」

「ばっ、んなんじゃねーよ!」


いつの間にか乱入してきた園子に図星を突かれた。
ってか、何でオメーが昼休みのこと知ってんだよ!?


「どうせなんか話聞こうとして気がついたら自分ばっか話してたってオチが悔しくてリベンジの場所探してんでしょ?」

「おまっ、何でそれを…」

「だってなまえの得意技だもの。ね、蘭?」

「そうそう。なまえのこと聞こうとしてたはずなのに、いつの間にか別の話題になってたりするんだよねぇ」

「マジかよ…」


園子のヤツ、どっかで聞き耳立ててたんじゃねーか?とか疑ってたら、昼休みのあれ(話題すり替え)がみょうじの常套手段だと知ってヘコんだ。
たまたまだと思ってたのに、やっぱ違ったのかよ…。


「なまえは直球で聞かないと自分のことは話さないのよ。ってか、あたしたちは勉強の為に蘭の家に行くんだから邪魔するだけなら来ないでよね」

「邪魔ってオメーなぁ。俺だって勉強教えるくらい…」

「でも新一よりなまえから教えてもらう方がわかりやすいのは本当だよ?」

「蘭まで、んなことゆーのかよ!」

「だって本当のことだし」

「「ねー」」


蘭と園子が二人で顔を見合わせて声を揃えた。
んだよ、俺だって勉強ぐらい教えられるっつーの!!

でもどうすっかなぁ。
女子が集まって勉強会っつーから、どうせダベってばっかなんだろうと思って混ぜてもらおうとしたんだけど、真面目に勉強すんだったらその横でダベってたら邪魔になるよな。

ってか、んなことしたらみょうじに追い出されちまいそうだし…。


あ、そうか!
今度父さんの本返しに俺ん家来た時に話せば…
ダメだな。みょうじが俺が部活あるときに来たら意味がねぇし、違ったとしても父さんとの会話に入れる自信がねぇ……。



ホントにどうすっかなぁー………



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