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翌日、園子に事情を話して勉強会はお休みさせてもらった。

もちろん園子からは帰ったら話を詳しく聞かせろとえらく楽しそうな顔で固く約束させられたけど。

本当に工藤くんの周りには工藤くんをからかって楽しもうとしてる人が多いな。あたしを含め。


そして今は鏡台の前で、お化粧をしてたりする。

ちゃんとしたディナーなら身だしなみは整えておかないと失礼ってもんだ。


結局選んだ服はちょっとしたパーティーならそのまま行けるんじゃないかっていうワンピース。

最後に望月さんに教えてもらったちょっと大人っぽい今流行りらしい髪型に整えて、ヒールを履いて工藤邸に向かった。

ちなみにこの靴も有希子さんが選んでくれたものだったりする。


有希子コーディネートに、プロ直伝の髪型なんだからどこもおかしくはない、はず。


『あ、先生。今そちらに向かってます』

「おや、意外と早かったね」

『早すぎましたか?お待たせするといけないと思って急いで帰ったんですが…』

「いや、大丈夫だよ。どうせ我が家の支度を待ってもらうことになるからね。早いに越したことはないさ」

『息子さんで遊ぶとなると、先生だけじゃなくて有希子さんも何処までも徹底してるんですね』

「あいつはこれ以上ない玩具だからね」

『先生、息子さんがついにオモチャになっちゃいましたか』

「まぁ、今まで待たされた分のお返しってことさ。今日のなまえ君も綺麗なんだろうね。楽しみだよ」

『いつもと変わりませんよ?それではそろそろ着くので切りますね』


次の角を曲がってしばらく歩くと工藤邸だ。

さて、出迎えてくれる工藤くんはどんな顔をするだろうかとあたしも楽しみに気持ちが高鳴った。




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