2016/10/09 21:16

 寝台で眠る主の静かな寝息を聞き、彼は一日の終わりを実感し始めた。だが、彼はまだ眠りにはつかず、窓から差し込む月明かりを受けながら見張り番を務める。ここが主の所有する地で、まじないや結界が張られているとしても、決して怠りはしない。
 彼は、暗暗とした森の奥深くに棲む誇り高き一族の女王に仕えている蜘蛛。紫と橙色の縞模様の体に五つの大きな赤い目を持つ。






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