やがて綻ぶ 00 | ナノ

やがて綻ぶ





始めに

このお話を書き始めるきっかけとなった日記での呟き(妄想)

(日記より一部転載)

これを見なくても、一応お話は読めるはずです。
こういう思考の経緯で、書き始めましたーという説明です。

もしかしたらネタバレかもしれないので、お話の方を先に読まれるのもいいかもれません。

→先にお話読まれる方

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↓管理人の妄想の元を覗かれる方

















『管理人的な、原作設定(室町、忍者な忍卵達)での文食満の可能性』

 

管理人的には

忍術学園在学中の文次郎さんと食満先輩は
想いが通じ合わないのも、ありかなと思います。

(もちろん、あくまで一つのパターンとして。学生時代からラッブラブな喧嘩っぷる文食満も大好きです)

お互いが、自分にとって特別な存在であること(競い合い、高め合う、常に対等な位置にいる者としての対抗意識や苦手意識など)の上に、もしも恋愛感情が混ざるとしても、二人はそれを伝えることも、受け入れることもないんじゃないかな、と。


特に文次郎さんは、『忍者たるもの〜』というのを、常に自分に重く課して、『忍者らしくあること』を、何よりも最優先させると思うので『忍者の三禁』は、絶対に破らないんじゃないかな、と。
正式に忍者と認められる前なら尚更に。


だから、それを破ってでもという方に感情が傾くとしたら、それは忍者として認められた後だと思います。



一方で食満先輩は
学生時代に、文次郎さんが自分にとって『特別』であると気付いている。
その『特別』に含まれる感情の種類は兎も角、自分にとっての文次郎さんの立ち位置は唯一無二であり、誰も変わりは出来ないし、他の誰にも立ち入って欲しくない。
そして自分も、文次郎さんにとってのそんな存在でありたいと願う。
だから、自覚をした後でも、いままで変わらず張り合うし、喧嘩するし、罵倒もし合う。

けれど、時々心の何処かで不安になる。
「自分は文次郎と同じ位置に並べているのか」
「気付けば、あいつの背を追うようになっているのではないか」
「あいつの目は、ちゃんと自分に向けられているのか」

そういった不安を振り払う為に、ほんの少しずつ無茶をするようになって。
周りには心配されるけど、文次郎さんとは変わらず互角のやり取りを出来ているから
これくらい無理をしていく位が、文次郎さんと釣り合うには丁度いいんだ、と思うようになる。


文次郎さんは、気持ち的には食満先輩と同じものを持っているけれど、自覚はしない。

『忍者』としての将来の自分の姿、というはっきりとした目標を持っているから、そこに向かう道に迷いがない。
若さ故に、愚直な程真っ直ぐで、融通が効かなくて、無自覚に他の人をも巻き込んでしまう。
そして食満先輩にもそれを無意識に強要してしまっていることに、やっぱり気付いていない。

食満先輩は『共に居たい』と思っているとしたら
文次郎さんは『共にあるべき』と思っているというか。

食満先輩と自分が同じ位置、対等であることは当然と思っているというか。

それを感じとっている食満先輩が隠れて無理を重ねているとしても、気付けない。
真っ直ぐに前を見過ぎているから。
食満先輩は常に横にいるはずだから、視線を向ける必要も、後ろを気にする必要もない、と。



そんな感じで、卒業して、それぞれが就職して、忍者として働いて。



十数年後位。(土井先生と同じくらい)

文次郎さんは、忍術学園に教員として戻ってくる。
卒業してからもずっと、ただ真っ直ぐ前だけを向いて歩いてきた。
忍者としても認められた。まだまだ満足は出来ないけれど、心の余裕は出来てきた。
周囲の勧めか、学園側からの打診で教員に。
文次郎さんの最終的な目標は忍術学園の学園長になることだから、経験の一つとして快諾。
その、教員としての生徒とはまた違った視点から学園生活の中で
自分の生徒時代を振り返ってみたりして、初めて気付く、様々なこと。
それを文次郎さんは、一つ一つ噛み締め、懐かしみ、悔み、次へと繋げるステップにしていく。

そんな中で、食満先輩も偶々学園に戻ってくる。
何処かの城に就職してるか、利吉さんのようにフリーの忍者でもいいです。

卒業後、初めて再会した二人。
二人とも、連絡を取り合うことも、相手の行方を探ることもなかったけれど、気持ちだけは学園に居た頃と変わらない。

食満先輩は、卒業してからの十数年で文次郎さんへの気持ちは変わらずとも、それが報われることに関してはすっかりと諦めがついていて。
文次郎さんと対等であることにだけ、こだわり続けている。




と、いうところから、続きのお話スタートです。

学園教師文次郎さん(26)×フリー忍者食満先輩(26)です。







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