あやし奇譚 | ナノ


設定・注意事項







◎ シリーズを通しての注意

壱.
このお話の中では、キャラクター達が人間だったり、妖怪だったり、神様だったり、何かよくわからないものだったりします。
お話の中だけのオリジナル設定てんこ盛りですので、それらを受け入れられない方はご注意下さい。

弐.
時代設定は明確には決めていません。『昔の日本』というイメージです。
管理人の浅い知識で何となくそれらしい文章を書いているだけなので、時代考察等はかなり曖昧です。ふわっとしたニュアンスを感じとって読んで頂きたいです。

参.
過剰な性的表現は恐らくありません。生温い暴力、流血表現は多少入る予定です。

四.
管理人の都合により、一旦アップした文章に手直し、書きなおしが入る場合があります。

五.
時系列順にお話がアップされるとは限りません。



◎ カップリング

大前提として文×食(文+食)。ほんのりと他食満受け要素もありの予定。



◎ 登場人物設定+α
《随時追加・変更有り》
《全て作中内限定での設定です(ツッコミは無しでお願いします)》


・食満留三郎〔人間?〕
・富松作兵衛〔人間〕
・下坂部平太〔付喪神〕
・山村喜三太〔付喪神〕
・福富しんべヱ〔付喪神〕
詳細(ネタバレ含) 

・潮江文次郎〔狐妖〕
・田村三木ヱ門〔狐妖〕
・神埼左門〔狐妖〕
・立花仙蔵〔狐妖〕
・綾部喜八郎〔狐妖〕
・浦風藤内〔狐妖〕
・笹山兵太夫〔狐妖〕
・黒門伝七〔狐妖〕
詳細(〃)

・善法寺伊作〔人魚〕
・猪名寺乱太郎〔風の子〕
詳細(〃)  

・七松小平太〔鬼〕
・平滝夜叉丸〔鬼〕
・次屋三之助〔鬼〕
・時友四郎兵衛〔鬼〕
・皆本金吾〔鬼〕
詳細(〃) 



その他作中用語
・霊魂について
・付喪神について
・狐妖について
・鬼について
詳細(〃)





・食満留三郎
見た目は普通の人間の青年。
だが、ある理由から幼少期には人々から疎まれ、迫害を受けて育つ。
縁あって出会った師と共に訪れた島で、妖の子供たちと出会い友人となる。
身体は常人より丈夫だが、怪我もするし、病にもかかる。
身体能力は高い(文次郎と互角の殴り合いが出来る位には)
親兄弟親族は今のところなし。
食満の作る物には特別な力が宿り、物に宿るとされる『付喪神』とも縁が深い能力を持つ。
人で賑わう町中から少し外れた長屋に付喪神の子供達と一緒に暮らし、古物の回収、修理等を町で請け負い生活している。
人、人外共に顔が広い事と生来の世話焼きな性格のせいで、様々な厄介事に巻き込まれていく。


・富松作兵衛
人間の少年。
幼い頃に自分のせいで神隠しにあった友人達を捜す為、旅をしていた。
ある町で生き倒れていたところで食満と出会う。
その後、食満達の協力で友人達と再会。以降故郷には帰らず、食満の住まいの近くの町に住み、食満に弟子入りし仕事を手伝うようになる。
友人を失うに至った自責の念から長い間他人に対して心を閉ざしており、物事を悪い方へ悪い方へと考える傾向がある。
人には見えないものを見ることができる、見識の眼を持つ。


・下坂部平太
食満の家に住む、付喪神の子供。
内気で臆病。人と話すのが苦手。だが、子供らしく一途に皆を慕っている。
依り代である本体の性質から日陰を好み、水気を苦手とする。


・山村喜三太
食満の家によく遊びに来ている、付喪神の子供。
本体は、全国各地を転々としてきたある『曰く付き』の壺。
現在喜三太の本体は風魔の山奥に安置されている。


・福富しんべヱ
食満の家によく遊びに来ている、付喪神の子供。
本体は、堺の町の貿易商『福富屋』で代々受け継がれてきた家宝。
福富家は代々しんべヱの存在を知っており、特に当代は一家全員がしんべヱの姿を見ることが出来、家族同然の関係を保っている。


*食満の家に住み込んでいるのは平太だけ。
作兵衛、喜三太、しんべヱは実家や仮住まいが別にあって、そこからの通い組み。
でも、しょっちゅうお泊りして(食満が泊めたがる)、下四人は一緒の部屋で寝ている。

*食満は一定期間ごとに住居と仕事の拠点とする町を変える。(理由は本編でいつか書きます)








・潮江文次郎
食満の幼馴染の妖の一人。
四尾の黒狐。
主を定め仕えてこそ一人前とされる狐妖の中でも名のある一族の出。
どんな地域の、どんな大妖、神にでも仕えられるよう、日々様々な鍛錬を行い自身を鍛えている。
過去に祟りを受けたことがあり、それがきっかけとなって食満とは特殊な繋がりを持つ。


・田村三木ヱ門
三尾の白狐。
潮江家の門下生。

・神埼左門
二尾の黒狐。
潮江家の門下生(居候)。


・立花仙蔵
食満の幼馴染の妖の一人。
四尾の白狐。
潮江とは同郷、同族であり、悪友。
立花家は潮江家と同列の名門であるが、かなりの変わり者一族としても有名。
実力ある狐妖であるが主はまだ定めていない。
気に入ったものへの愛着が深く、ちょっかいをかけては反応を楽しむ癖がある。


・綾部喜八郎
三尾の白狐。
立花家の門下生。
白狐としては珍しい、薄らと紫がかった美しい毛並みを持ち、その為幼い頃人間の有力者に観賞用として捕らえられていたことがある。
基本的に仙蔵の命令にしか従わず、見知った顔の前でなければ姿さえも現さない。

・浦風藤内
二尾の白弧。
立花家の門下生だった。
現在は里の上役が決めた主に仕えている。

・笹山兵太夫
一尾の赤狐。
元は里の中でも上位に列する名家の生まれだったが、一族は没落。
その後仙蔵に引き取られ、教えを受けるようになる。
人間の友達がいる。

・黒門伝七
一尾の赤狐。
生家の里の中での序列は下の上程。
位の低さ故にしっかりとした教育を受けれずにいたが、仙蔵に才を見出され引き取られる。
性格的にも実力的にも似た部分が多いが、唯一出自の家柄に差がある兵太夫に対して、過剰な対抗意識を抱いているが、決して嫌っている訳ではない。







・善法寺伊作
食満の幼馴染の妖の一人。
海底を統べる水神(竜神)の眷属である人魚。
ある事件がきっかけで海を出て居場所を失い彷徨っていたが、食満達との出会いを経て、『人を含む様々な生き物の命を繋ぐ医師となる』という自身の目標を確立させ、その実現の為に現在は各地を旅して医学を学んでいる。
しかし、地上で活動する伊作には主である水神の加護が届かない(つまり不運)為、行く先行く先で問題事に巻き込まれる。水場から離れるほどにそれは顕著になる。
実は幼馴染達の中では最年長。
怪我人と病人と食満には優しいが、健康な人と怪我をする人と文次郎には余り容赦がない。


・猪名寺乱太郎
風神の吐息から生まれた風の子。
生まれて間もない頃に風に流され山に落ちたところを人間の夫婦に助けられる。
その後、奇病の蔓延で廃村となった村に一人残っていたところで伊作と出会い、伊作を通じて様々な人や妖と知り合い、以後伊作と目的を同じくして共に全国を旅している。
風を操る術に長け、安定度、速度では狐妖を上回る。
が、現在は生みの親である風神の意に背いた旅を続けているので伊作と同じく加護がなく、伊作との相乗効果で問題事に巻き込まれやすい。






・七松小平太
食満の幼馴染の妖の一人。
鬼。角は七本。(一本は折れている)
小平太の一族は、本来人を襲うような凶暴性を持たず肉体的にも人と変わらない無害な一族であったが、一族の者だけが持つ『宝』を狙った人間達に突然攻め込まれ、狩り尽くされた。
生き残りである小平太は、故郷の島に生き残りや迫害された鬼達を集め集落を作り、一族の務めを引き継ぎ、島の長として生活している。
小平太は長と呼ばれるよりも、島の者全員を家族として想い、父や兄のような立場にありたいと思っている。
種族としての『人』を恨んではいないが、虐殺の首謀者たちは探している。
他者を自らの欲で殺める者や、家族(として小平太が受け入れた者)に手を出す者は許さない。


・平滝夜叉丸
人から鬼となった青年。角は一本。
元は高貴な身分であったが、人を恨み復讐を誓っていた。
実際多くの人を殺め、拝み屋の間では討伐対象として手配書も出回っている。
しかし長く小平太の傍にいる間に感化され、以前よりは復讐に固執しなくなってきている。
それでも『人』そのものへの憎しみは消えていないので、普段は島の集落から出ない。
最近、穴掘り好きの狐が島の結界をぶち破ってまで遊びに来ることに頭を悩ませている。


・次屋三之助
人里で育った、鬼の両親から生まれた鬼の子。角は三本。
両親は幼い頃に姿を消し、それからは一人で生きていたが、里の中で人間の友達が出来る。


・時友四郎兵衛
人から生まれた鬼の子。角は二本。
牢に幽閉され、他者と全く接することなく育った為、言葉や知能の発達が遅れており、言動がやや幼い。
島に住むようになってからは少しづつ成長している。
小平太から金吾の『兄』として任命を受け、初めての兄弟を守り、可愛がっている。


・皆本金吾
小平太の島とは別の鬼の集落で生まれた鬼の子。角は一本。
集落を訪ねてきた旅の剣豪に憧れ飛び出してしまうが、幼い為すぐに見失う。
集落に帰ろうとしたが、長である金吾の父が修行の為にと集落の門を閉じ、そのまま小平太に金吾を預けてしまった。
しょっちゅう島を抜け出すが、いつも故郷までは辿り付けず、小平太達が迎えに来る。







◎作中における霊魂の仕組み

『四魂』(しこん)
全ての生き物の魂の成り立ち。
勇を司る『荒魂』、愛を司る『幸魂』、智を司る『奇魂』、親を司る『和魂』の四つから成る。

『一霊四魂』(いちれいしこん)
人にだけ見られる魂の成り立ち。
良心の役割を持つ『直霊』(なおひ)によって、常に四魂の調和を保っている。


*直霊を持つ人の心は、簡単には調和を崩さない。

*稀に直霊の働きかけに耳を塞ぎ、自ら手離してしまう人がいる。その人は妖となる。

*直霊を持たない妖などは周囲からの影響などで四魂の調和を崩しやすい。一度崩れた四魂の割合は、他の作用がなければ簡単には戻らない。

*神も霊魂を持つ。神の場合は、他の生物達とは四魂の割合は全く違う。



◎付喪神(九十九神)について
・長い年月を経て古くなったり、長く生きた依り代に、神や霊魂が宿ったものの総称。
依り代は人工の器物(道具)、建造物、動植物、自然の山河等万物に及ぶ。

・長く生きた動植物が妖力を身につけ妖化すること(例、猫又等)も、広い目で見れば付喪神の一種。

・多くは人の念、信仰等によって生まれるが、必ずしも人に幸をもたらすものとは限らない。

・生まれた当初はそれぞれの本体の姿を模す。(薬缶や杓文字のような道具が本体であったなら、その本体の原型を留めた姿をしている)
そこから更に長い時間を人と密接に過ごす内に、徐々に人の姿に近付いていく。

・周囲からの影響を受けやすく、それは変化後の外見に特に顕著に表れる。

・本体に損傷がない限りほぼ不死身。本体が傷付いてしまった場合は、最悪そのまま消滅する。



◎ 狐妖について

・体色による区別
赤狐(せきこ)
⇒一番下級。一般的な狐とほぼ変わらず、僅かな妖力しか身につけていない。

白狐(はくこ)
⇒白い毛並みの狐。個体によって能力差あり。
それなりの妖力を持ち、様々な用途に力を使う。
人々に敬われ、奉られるのは大抵白狐の方。
吉兆を告げる役目を担う。

黒狐(こくこ)
⇒黒い毛並みの狐。白狐に比べて数が少ない。
能力自体は白狐と同等。
人々に畏怖され、祟り神として扱われることが多い。
凶兆を告げる役目を担う。

金狐・銀狐
⇒特殊例。個体の絶対数も、人々の目撃例も極端に少ない。


* 年齢によって、それぞれ仙狐・空狐・天狐の名称がつく場合がある。

* 尾は年齢を重ねるごとに増えていく。狐妖の格を知る目安となるが、必ずしも尾の数と実力が比例するとは限らない。神に匹敵するほど力をつけた狐妖からは、尾が消える。

* 白狐と黒狐を揃えて仕えさせることが出来るのは神(か、それに匹敵する大妖)だけ。


・善狐(ぜんこ)と野狐(やこ)
人が定めた区別。
人に幸福を与えてくれるものが善狐、害為すものが野狐と考えられている。
狐妖達は自ら善狐とは名乗らない(基本的に主の指示がなければ人には関わらない為)。
時折狐妖の中から、主たる神も持たずに、無差別に祟りをまき散らすだけの悪鬼となる者が出る。
それを人は野狐と呼び、狐妖は『血狂い』と呼ぶ。



◎鬼について

・『人間』による鬼の定義

定義1:『人の領域を害意を持って侵犯する異形のモノ』を、総じて『鬼』と呼ぶ。
定義2:単純に『角の生えた生き物』の総称として使われる場合もある。










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