三連休なんて嫌いです。

◎傾向

・学パロ
・ちょっとファンタジー
・食満総受け(文食満、伊食満、仙食満etc)



◎舞台

全寮制男子校



◎簡易人物設定

・善法寺伊作
主人公(&全ての元凶?)

持ち前の不運と、不運から来る日常のトラブルの多さ。
そしてよく言えば物静か、悪く言えば引っ込み思案で根暗な性格のせいで、学内で気を許せる友人は一人もいないという、ごく普通のイケテナイ系男子高校生。

けれど、実は隠れオタクで、隠れ腐男子。
リアルでの友人がいないが為に二次元にのめり込み、二次元内での許容範囲の広さからBLを嗜むようになった腐男子であり、自分自身にはそう言った嗜好は無いが、学内の見目の整った者や憧れの人、(男子校故に)周囲で噂になっている生徒達のアレコレを脳内で思い浮かべるのが日課。

ある日突然、自分の頭の中で設定を汲み上げ、PCの中の世界にしか存在しない筈だった『架空の友人』である『食満留三郎』が現実に現れてしまい、それをきっかけに生活が一変する。


・食満留三郎

伊作の願望、理想、憧れの設定が詰め込まれた『架空の友人』
だった筈が、何故か突然実体を持って伊作の目の前へと現れる。
本人にその自覚は無いが、伊作が作り上げた設定の通りに行動する。


・潮江文次郎

伊作と同学年。生徒会会計係。
文武両道、質実剛健を地で行く、生真面目な学生。
全校生徒の憧れの的である生徒会長と付き合っているとの噂があり、その為副会長ファンクラブの面々から、日々地味な嫌がらせを受けている。


・立花仙蔵

伊作と同学年。生徒会会長。
全校生徒の頂点に立つと同時に、その容姿から学内のマドンナ的存在。
高嶺の花が過ぎて長く誰も手出しすることが出来ずにいたが、いつも一緒に行動している文次郎との噂が広まるようになってから、猛烈なアタックを繰り出してくる者達が続出し、その対応に(主に他役員と執行部の面々が)困窮している。


・七松小平太&中在家長次

生徒会執行部の名物コンビ。
最近では主に仙蔵に特攻してくる挑戦者達の後始末係。





◎あらすじのような、プロットのような

・学生寮は基本的に相部屋。
だが、伊作の場合は偶々同室になった者に不幸(事故や病気など)が重なり、何度か部屋の入れ替えが行われた後は、自然と誰も入寮しなくなった。
(それに関する噂話が、伊作が学内で孤立するに至った原因の一つでもある)

・伊作は仙蔵に憧れていた。
接点は全く無く、会話を交わしたことすら無かったが
一般的な視点からも、腐男子的な視点からも、冴えない自分とは違い全てに優れ、皆に好かれ求められる仙蔵を羨望し、時に空想を膨らませていた。

・そんな理想を抱いていたからこそ、仙蔵と文次郎が付き合っているという噂を耳にし鵜呑みにしていた伊作は、文次郎は仙蔵には相応しくないと思っていた。(ビジュアル等々の釣り合い的に)


・伊作の個人所有のPCの中には、伊作の作った『架空の友人』の容姿や性格に関する細かな設定が書き込まれている。

伊作の理想や願望を全て叶えるその『友人』もまた、仙蔵と同じく伊作の『憧れ』の人物。
こんな人が仙蔵の隣にいれば、きっと文次郎よりもずっと絵になるしお似合いなのにと、ある夜伊作はふと思いついた記述を設定として追加して、そのまま保存し就寝する。





翌朝。
目を覚ましてみると、自分一人しかいない筈の寮の部屋の中に誰かが居た。
それが、何故か『架空』から『現実』の存在となっていた食満。

戸惑う伊作に対して、食満はごく自然に、当たり前のように友人として声を掛け世話を焼く。
周囲の生徒達も教員達も、誰も食満の事を疑問に思わず、食満の存在を受け入れている。

唯一それがおかしいことだと認識している伊作だけは、突然現れた食満の存在を受け入れられず拒絶する。
しかし、何の底意も他意も無くただ友人として伊作を案じ、伊作の不運に巻き込まれても距離を置くことなく傍に居てくれる食満の存在に次第に喜びを感じるようになり、やがて食満の存在を受け入れるようになる。





伊作がPCに書き込んだ設定通りの性格、振る舞いをする食満は
誰にでも優しく、容姿も良く、何でも出来て、人気者で、そして伊作を親友として最優先し、大切に扱う。
そんな食満と友人である伊作の周囲の関係も、俄かに変化していく。

食満を通じて他者との接点も出来、人間関係の輪も広がり、性格も少し明るくなる。
それでも、一番の友人は食満であり、食満にとっても伊作が最優先であることは変わらない。

次第に伊作は、『食満は自分の空想の設定等とは全く関係なく、初めから存在していた、本物の人間なのだ』と思い込むようになっていく。



そうして食満と共に行動している内に、以前まではただ遠くから憧れ眺めているだけだった生徒会、執行部の面々とも少しずつ交流を持つようになっていく。
伊作は純粋にそれを喜ぶが、何故か食満は文次郎にだけ異様な程に攻撃的に接する。

顔を合わせる度に口論になり喧嘩する二人。誰にでも優しく人当たりが良い筈の食満の異例な態度を不思議に思った伊作が尋ねれてみれば

「仙蔵が好きだ」

「だから仙蔵と付き合っている文次郎が気に食わない」

と食満が告白する。

その告白に驚きながらも、真剣な食満の様子に、応援することを伊作は約束する。
元々、仙蔵に文次郎は相応しくない、食満のような人ならばきっとつりあうと考えていたのだから寧ろこれが最良だ。
と、伊作は自分に言い聞かせるが、何故か不安に心が揺らぐような感覚を覚える。





それから、伊作は食満の恋の協力の為に、いつも仙蔵と一緒に行動している文次郎の足止め役を買って出るようになる。
(その間に、食満は仙蔵へと話しかけに行く)

時間稼ぎの為に文次郎と話をしている内に、実は二人は付き合ってなどいないこと、仙蔵は虫除けとして文次郎を利用しているだけだということを知る。

その事を伊作は食満へと伝える。
喜び舞い上がった食満は、これをきっかけに意思を定め、後日仙蔵に告白しに行くことを決意してしまう。


表面上は食満を鼓舞しながら、内心は何故かざわめき続ける伊作。
そうして、こっそりと食満が仙蔵を呼び出した告白の場所まで後を追いかけ、二人の様子を覗き見てしまう。

しかし、仙蔵に真摯に想いを告げる食満の姿を見て、ざわつく胸が激しく痛み、最後まで見通すことが出来ず逃げるようにその場を去ってしまう。





寮の自室で不貞寝を決め込んでいると、食満が戻ってくる。

恐る恐るとその様子を伺えば、何故か心ここに有らずといった様子で食満は立ち尽くしている。

告白に成功して喜び放心しているのとも、失敗して呆然としているのとも違うその様子に異変を感じ、伊作が声を掛けると

「仙蔵からの返事は保留になった」

伊作が立ち去った後、仙蔵からある問い掛けを受けて、それに答えることが出来なかった為にそうなった、と食満が返す。


仙蔵からの問いとは「何故私が好きなのか?」というもの。


分からなかった。
仙蔵の何処が、何で、いつから、どういった風に好きなのか。
仙蔵を好きになったきっかけが思い出せない。
好きだと、付き合いたいと思う感情しか浮かんでこない。

そう混乱したように言って、伊作に謝罪し、自分のベッドに戻り休む食満。



食満が完璧に眠りについてから、食満が現れてからは殆ど起動していなかったPCを開く。

そこに書き溜められた『架空の友人』、現在の食満の元になった設定。
その一番最後に、他と何の繋がりも無く唐突に現れた、仙蔵に関する感情の記述。
食満が現れる前日の晩に、ふと思いついて書き足した設定。

まさかと思いながらも、記憶の中に残る仙蔵へと想いを告げる食満の姿、その時に感じた痛みを思い出し
伊作は、仙蔵に関する感情の記述を全て削除し、データを再保存する。





翌日。
目を覚ました食満からは、仙蔵に対する好意の感情が消えていた。





++++

文食満、仙食満の部分まで辿りつけませんでした。
が、ここまででも結構満足してしまいましたので終わります。

何処かで見たことのあるネタの焼き増し感が否めないですが
…見逃して下さい(´ε`;)

クオリティ低いにも程がありますが、好き勝手に吐き出せて、管理人はすっきりです!v( ̄Д ̄)v

そろそろ本道に戻って真面目に続き執筆頑張ります!!



御目汚し、失礼しましたm(_ _)m


2012/10/06 22:06



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