▼ 妄想って素晴らしい その3 ◎食←竹のターン ・きっかけ編 尾浜が友人らを兼部という形で演劇部に巻き込んだことで、何とか同好会への降格を免れた演劇部。 しかし、部員の殆どが仮部員という状態での部活動を認めてもらう条件として、学校側から『数ヵ月後の演劇コンクールに出場する』ことを提示されてしまう。 只在部しているだけでいいという当初と違う話に皆が嫌がる中、尾浜の必死の頼み込みと、仙蔵からの軽い脅しによって、演劇コンクールに向けた練習が始まる。 副顧問として、食満も協力参加する。 尾「先生ー、ヒロイン役どうしましょうー?」 仙「仕方が無い…。食満先生に女装させて誤魔化そう」 食「アホか!!」 とか、色々ふざけたり騒いだりもめたりしながら、少しずつ稽古を積んでいく。 で、ここから唐突に小話スタートです。 尾浜や友人達に巻き込まれるような形で演劇部に入部し、コンクールに向けての稽古をする羽目になってしまった竹谷少年の中の、ちょっとした葛藤や悩みが浮き出てくる。そして食満先生との初接触話です。 ↓ 「…はぁ」 疲れを吐き出すかのように深く息を吐き、竹谷は座席に座り込んだ。 退校時間をとうに過ぎ、照明が落とされた会館の座席はがらんとして薄暗く、所々に散らばる自分達の荷物以外には人気も何も無い。 沈みこむように背もたれに体重を掛け、前方から漏れる強い照明の光を視界から遠ざけ、はぁ…、ともう一度、竹谷は深く息を吐いた。 「どうしたの?」 そんな竹谷に、手洗い場から座席の間の通路を歩いて戻ってきた不破が声を掛ける。 「ちょっと休憩…。先生と尾浜があの状況じゃ、暫く練習再開出来なさそうだから…」 ぐったりとしてそう言って、竹谷が会館の中で唯一照明に照らされた舞台の方を指差す。 不破がその指先を追って視線を向ければ、舞台上の尾浜と、座席の最前列中央の仙蔵が何かを言い争っている。 仁王立ちで端整な顔立ちを顰める仙蔵と、身振り手振りを交えて何らかの主張を繰り返す尾浜の様子から、練習中の演目に関して、何らかの意見の食い違いがあったのだろう。 あぁと納得したように、不破が頷く。 「あれは今回も長そうだね。再開する感じになったら声掛けにくるから、竹谷はここで休憩してなよ」 「…そうさせてもらう」 寄せ集めの演劇部員達の中で、たった二人の正式な関係者。 そして飛び抜けた演劇への熱意を持つ二人のああいった主張のぶつかり合いは、通常の部活動後の居残り練習をやるようになってからの此処数週間で、既に見慣れたものだった。 熱い二人の演劇論のぶつかり合いには、ただの急募の仮部員である竹谷達程度では口出す隙も、半端に仲裁に入る隙も無い。 尾浜と仙蔵があのような状態になってしまえば、自分達はただ二人がお互いの主張の妥協点を見つけ合い沈静化していくのを見守るしかない。 だが、この練習に参加する以前にも、元々所属するサッカー部の練習で散々に走り回り体力を消耗してきた竹谷にとって、いつ終了するのかも分からないやり取りをただ眺めて再開を待つというのは、体力的にも精神的もかなりキツイ。 少しでも体力を温存しようと薄暗い座席の方へと避難してきた竹谷の心情を察した不破はそう言って、自分の片割れが待つ舞台袖へと一人向かった。 未だ変わらぬ勢いで口論し合う尾浜と仙蔵の二人を、舞台袖に下がって暇そうに眺めていた鉢屋は、不破が戻ると同時に極自然に傍に身を寄せた。 ひそりと、鉢屋の耳元へと不破が何かを囁きかけ、鉢屋もまた不破へと耳打ちし返す。 そうして二人は笑い合い、並んでその場へ腰掛ける。 そこに、反対の舞台袖から何かの衣装らしき布の束を抱えた久々知が歩いてくる。 不破が手招きし、気付いた久々知が二人へと歩み寄る。 久々知が近付くと共に鉢屋が不破の方へと僅かに身を寄せ、空いたそのスペースへと久々知が腰を下ろす。 そうして、三人で何かを話し始めた。 皆が集まる舞台から一人離れたまま、竹谷はぼんやりと皆の動きを眺めていた。 周囲が薄暗い分、煌々とした照明に照らされる舞台もそこに居る皆の姿も、鮮やかに見えた。 疲れた目には少々辛いその眩しさから目を逸らすように、竹谷は再び背もたれに体重を掛け直し、目を閉じた。 次に目を開けた時、舞台の上では皆の稽古が再開していた。 少し目を閉じるつもりが、すっかりと居眠ってしまっていた事に気付いて、竹谷は慌てて席を立とうとする。 「おー、起きたか」 「!?」 けれど、不意に掛けられた声に驚いて、立ち上がり損ねる。 「ごめんごめん、そんなに驚くなよ」 恐らく、大げさな程に身体が反応してしまったのだろう。 いつの間にか竹谷の隣に腰掛けていた、演劇部の副顧問、食満は宥めるように竹谷に笑いかけた。 「お前があんまりぐっすり寝てたからな、呼びに来た不破ももう少し休ませとこうと思ったんだろう」 「す、すんません…」 「俺に謝んなって。ってか、誰にも謝らなくていいぞ。お前ら殆ど皆、別の部活との掛け持ちなんだし、そん中でもお前と久々知は運動部でキツイだろうからな。こうして休まず来てるだけで偉いよ」 「…そんなこと、ないっすよ…」 馴れない食満との会話に緊張し、おまけに、いつから隣に座っていたのかは分からないが確実に自分の気の抜けた居眠り姿を目撃されていたのだろうという気恥ずかしさに萎縮して、気さくに話しかけてきてくれる食満に対して、竹谷は短く素っ気の無い返事しか出来なかった。 食満は、演劇部の副顧問である美術教師だ。 部員が少なく、舞台装置や小道具製作に回せる人手が無い分、その全てを一人でこなしている食満は、自身の監督する美術部の活動終了後にこうして時折練習の様子を見に来る。 今も、竹谷の隣に座る食満の更に隣の座席には、様々な小道具が入った箱が置いてある。 いつもの白いツナギ姿に、絵の具のついた指先、何処か疲れたような響きを感じさせる声。 演劇部の為の作業からそのままここに直行したのだろう。 食満もまたあの二人同様、この部活の存続がかかった今回のコンクールに力を入れている一人だ。 先程はああ流してくれたが、そんな食満が傍にいると言うのに、いつまでもここで練習をサボっている訳にはいかない。 練習に戻らなければと、竹谷は改めて舞台の方へと視線を向ける。 けれど、相変わらずに眩しい程の照明に照らし出された舞台の上を。 そこに登壇し、それぞれの役を演じる友人達の姿を見て、何故か竹谷は席を立つのを躊躇した。 隣に腰掛け、同じく舞台上の練習風景へと視線を向ける食満から叱咤を受ける前にと心は急くのに、肘掛についた手には力も入らない。 ただぼんやりと、流れ進んでいく舞台上の練習風景を、竹谷はその場で見ているだけだった。 「…練習を始めた当初はどうなることかと不安だったが、短い間で、結構形になってきてるもんだな」 そんな竹谷に、再び食満が声を掛けて来る。 「…そうですね」 ぼんやりと、何処か現実離れしたような心地を感じながら、竹谷は返した。 「最初は揉めてたよなぁ。誰がどの役やるとか」 「ありましたね。食満先生も、巻き込まれそうになってましたし」 「あれはないよなぁ。俺をいくつだと思ってるんだっての。高校生と並んで同世代役なんて、いくら何でも無理があるだろう。…そもそも俺教師だし」 「いやぁ…」 食満の愚痴へと返す言葉を濁し、ちらりと竹谷は隣を盗み見た。 穏やかな笑みを浮べて舞台を見遣る食満の容姿は、はっきり言って若い。 教師らしくないそのツナギ姿や、所々につけた絵の具の痕がよりそう見せているのかもしれないが、同世代の中でも体格の良い竹谷とこうして並んでいれば、同世代と言っても違和感はあまりない。 また、そう思うのは外見のせいだけではなく、気さくで生徒達と目線の近い食満は、歳の近い兄のように生徒皆から慕われている。 選択で履修するかしないかを選べる美術を受け持つ食満の授業を、竹谷は一年の頃の僅かな期間しか受けたことが無い。 けれど、その短い間の授業の様子や、時折廊下などで見かける食満と生徒達との様子からも、随分と生徒に好かれ、また溶け込んでいるなとよく感じていた。 案外、食満を変装させ劇に紛れ込ませようとしたあの時の仙蔵の提案は、本気だったのかもしれない。 それからまた暫く、食満と竹谷は言葉を交わしていた。 主には食満が何気ない話や質問を投げかけ、それに竹谷がぽつりぽつりと返事を返していくだけの、随分と言葉の量に差のある会話ではあったが。 その間二人の視線は、時たま竹谷が食満の様子を盗み見る以外では、ずっと練習の続く舞台の方へと向いていた。 尾浜を中心として、仙蔵の指揮の下場面ごとに進められていく練習風景。 竹谷の演じる役が登場するシーンを省いて、劇は進んでいく。 友人達はそれぞれに、台本片手に何処かぎこちなく、又は演じているというよりは素そのままの淡々とした調子で、又あるいは正規の部員である尾浜と同等の演技力で役になりきって、と。 バラバラではありがなら、皆自分の個性を滲み出しながら、照明に照らし出された舞台の上に立っている。 それをぼんやりと眺めながら、やはり竹谷の身体は、無意識は、その中へと自分が入っていくことを躊躇していた。 「…竹谷」 不意に会話が途切れ、食満が声を掛けて来る。 「お前、今日はどうした…?疲れたか?それとも…、何かあったか?」 先程から、舞台へと戻れない竹谷の意を汲むように会話を続けてくれていた食満は、そう訊ねてきた。 食満に気付かれていた、ということに気付いていた竹谷は 「何かがあったのか」という食満の問いかけに対して、「いいえ…」と首を振って返した。 別に、特別な何かがあった訳ではない。 疲れてはいるけれど、それは自分と同じ運動部である久々知とて同じだし。 帰宅部である不破も、この練習に参加する前にはいつもと同じように図書室の司書の先生の仕事を手伝ってきたと言っていた。鉢屋は鉢屋で今日は生活指導の教員に捕まって、随分と長い説教をされたのだとぐったりとしていた。 今日も自分や友人達は何も代わらず、いつも通りの毎日だった筈だ。 「あいつらは…凄いですよね」 舞台の上の友人達を見遣り、無意識のうちに竹谷は呟いていた。 竹谷は、この学校に入学してから出来たあの友人達を、気の良い連中、良い友人だと思っていた。 だからこそ、何故自分が彼らの友人なのか、疑問になることがあった。 学校一の天才と名高いが、それと同時に大の問題児である鉢屋。 非の打ちようのない容姿と、学年首位を鉢屋と取り合う秀才で教員からの信用も厚いが、何処か一般的な常識から外れた空気を持つ久々知。 どんな場所でも、どんな環境でも自分を主張でき、持ち前の行動力でこうして皆を集め、部の為に必死になれる尾浜。 そして、誰でも受け入れるような大らかさを持っているようで、その実他人を寄せ付けない不思議な壁を持つ不破。 四人全てが、個性の塊のような連中。 この学校内でも、同学年、上下級生問わず名が知れているような連中。 そんな彼らと、何の個性も無い自分が友人であることが、とてもおかしなことのように感じる瞬間が竹谷にはあった。 「お前だって有名だぞ。『あの』七松先生のスカウトを断った初の生徒だろ、お前は。一部の上級生の間じゃ、お前は勇者だぞ」 食満が、先の竹谷の呟きに対してそう言った。 竹谷の様子を気遣って、敢えて悪戯気に笑みを浮べてみせる食満の言葉に、竹谷もまた軽い苦笑を返して頭を掻いた。 「…だからかな、お前ははっきり否と言える性質の奴なのかと思っていたんだが。…もしかして、この演劇参加、本当は嫌だったのか?」 ..... ちょっと、際限なくなってきたのでここで小話形式一旦終了。 (すいません、書きたいところに辿り付くために端折ります。これ以上続けたら只の連載になってしまう…) 個性の強い友人達に、ちょっとしたコンプレックスを抱く竹谷少年と、それを食満先生が気付いて指摘したところで一旦この場はうやむやに〜。 で、コンクールに向けた練習は続いていき。 食満先生と竹谷少年は時折会話を交わしますが、あまり踏み込んで話をすることも出来ず。 そうしてまた暫く経ったある日の放課後、竹谷少年は食満先生に呼び出されます。 目の前には、一枚の真っ白なキャンバス。 ずらりと用意された画材。 何故か自分が着ているのの他に、もう一着のツナギを持っている食満先生。 食「よし、着替えろ」(いきなり制服脱がす) 竹「え!?」(びっくり戸惑い) 食「俺の予備だ。あー、お前むかつくくらいに体格いいな。ちょっときついが我慢しろ」 竹「ちょ!?」(赤面てんぱる) という感じで、問答無用でひん剥かれて、ツナギ着せられて、画材渡されて 「お前の好きなようにそのキャンバス使ってみろ!」 と指示されて、一人美術室に置いてかれる竹谷少年。 訳が分からず、でも先生に言われた事だから勝手に放り投げて帰ることも出来ず(そもそも、制服を食満先生に持っていかれて帰れない) 戸惑いながら、とりあえず傍にあった画材を使ってキャンバスに向かってみる。 で、暫く経って。 気が付けば、思った以上に真剣に、夢中になってキャンバスに向かっていた竹谷少年。 隣の準備室から(頃合を見ていた)食満先生が様子を見にやってくる。 食「どうだー」(突然登場) 竹「!!いや…、あの、全然…」 口篭って絵を隠す竹谷から、隙を見てキャンバスを取り返す食満先生。 食「…」 黙ってキャンバスを眺める食満先生。 何だか落ち着かない竹谷少年。段々我慢が出来なくなってきて、話しかけようとしたその時 食「綺麗な絵だな」 と、とても嬉しそうな笑顔で振り返り、褒められてしまう。 竹谷の絵は、何か対象を描いたものではなくて、ただ色を塗り重ねただけ。 幾つもの色を塗り重ねて、その上から全体に薄らとした緑が重なっていて、とても抽象的な絵。 食「お前、森とか山とか、自然のもの、好きか?」 竹「?はい…」 と言う感じで、絵を見て、色々なことを聞いてくる食満先生。 好きなもの、好きな色、逆に苦手なもの。 無意識にただ色を塗り重ねただけのつもりの竹谷少年は、次々自分のことを言い当ててくる食満先生にびっくりしながらも、質問に答えていく。 その内、この部分は何に見える?とか、ここら辺の色の具合はなんか尾浜っぽいな、とかキャンバスを眺めながら、取り留めの無い雑談に話は移っていく。 そして、雑談も粗方終わって 結局、これは何だったのかと食満先生に問う竹谷少年。 俺なりのやり方で、お前に自分のことを教えてやりたかった、という食満先生。 尾浜や鉢屋などの個性的な友人達に挟まれて、その友人達を繋ぐ緩和剤の役割をずっと続けてきて、友人達にとっての自分の必要性はそれだけなのだと思い込むようになっていた竹谷。 友人達の個性とぶつからないように自分の個性を押さえ込み、友人達を羨望の目で見続けるあまりに、自分には何も無いと感じるようになっていた。 食「はっきりとした自分の世界を持ってる奴は、その分だけ外側の世界との距離感を掴むのが難しい。自分『だけ』の世界に引き篭もってしまいがちになる。だから、お前みたいに間に入ってくれる奴を求めて寄って来るんだ。俺もそうだったから、よく分かる。 でも、だからってお前はあいつらを繋ぐことしか出来ないとか、しちゃいけないとか思う事はない。お前にだって、お前の意思と世界があるんだ。お前だけの個性があるんだ」 等々。 食満先輩の実体験も含めた話を色々聞いて、無意識の内の、気付いていなかった自分の悩みにも漸く気付く竹谷。 (実は、ただ逃げただけの小平太のスカウトの件だけで、自分が校内で有名になっていたという事も、葛藤とストレスの原因だった) その上で 「演劇参加、本当は嫌だったのならもう一度考えろ。例え断っても、お前の友達は離れていかない」 と、食満に諭され、もう一度良く考えることに。 ↓ ↓ ↓ ↓ そうして、改めて考えて。 演劇練習には、継続して参加し、一緒にコンクールを目指すことを。 小平太のバレー部への誘いも、コンクール終了後に、ただ逃げるのではなく、もう一度改めて話をしに行くことを。 流されて、逃げるのではなく、ちゃんと自分で考え行動を決めることを決意する竹谷少年。 ・自覚編 そんな感じで、改めて練習にも熱が篭り、コンクールが近付いてくる中。 色々なことを気付かせ考えさせてくれた食満に、少しずつ懐き、ちょくちょく準備室に顔を見せたり、手間のかかる大道具の製作などを手伝うようになっていく竹谷。 親しくなるにつれ、食満の方からも、もともと気さくだったのが、もっと気を許してくれるようになっていき ワンコのように食満に懐きながら、少しずつもやもやとした奇妙な感覚も食満に傍に居る時に感じるようになっていく。 ここで、またぐあっと端折って。 演劇コンクール、終了。 何とか無事参加、ぎりぎりの順位だが入賞も果たし、部の存続も決定。 皆で喜んで、でもこれで特別練習も終わりになることを少し寂しんで、その場は一旦解散。 友人達は相変わらず、兼部でも部員ではあるので、偶に皆で演劇部へ顔を出し、仙蔵や食満も交えて、話をしたり、お茶会をしたり。 それでも、毎日のように練習をしていた時期よりは、食満と接する時間は格段に減った。 何故か落ち着かず、もやもやが募る。 我慢が出来なくなったある日の放課後。 食満の美術準備室を訪れる。 以前のように中へ入ろうとして、中に誰かがいる気配を察して踏みとどまる。 扉のガラス部分から中を覗けば 居眠りでもしているのか、扉側に背を向け動かない食満と、その食満に何かをしようとしている物理教師文次郎。 二人の顔が重なった(ように見えた)ところで、びっくりして逃げ帰る。 てんぱったまま自宅まで帰宅し その日一晩は え、何?あの二人ってそういう関係? でも、仲悪いって噂じゃないっけ? あれ?でもそういえば、コンクール前の特別練習にも見回りだっていってちょくちょく潮江先生顔出してたような… そもそも男同士だろ? と言う感じで、ぐるぐるもやもやしながら過ごす。 後日、竹谷と顔を合わせても何も変わった様子はない食満。そして、文次郎。 でも、日が経つごとにもやもやが募り続けていき、言動も怪しくなっていき 心配した(気味悪がった)友人らから話を聞いた食満が 「悩みでもあんのか?言いにくいことなんだったら、俺ん家に来るか?」 と、予想外の誘いを受ける。 そのまま断りきれずに食満の家(マンションの一室)に到着。 てんぱりまくり、ぐるぐるもやもやしっぱなしでいる所に親身になって話し掛けられ 半ば思考放棄状態で、先日の一件、文次郎との関係を問いただそうと口を開いたところに 文次郎、帰宅。 「ああ、説明し忘れてたが、こいつ(文次郎)もここに住んでる」 皆には内緒にしといてな、とあっさりと同居を発表される。 竹谷、真っ白な灰に。 ... …みたいな。 長い…(;´∀`) これ、ここまで来たらもう妄想じゃなくない?只の小説のプロットじゃない? とは自問しつつ、いつもと違う視点でのお話は、考えていて新鮮で楽しかったです。 (べたの詰め込みですが) 食←竹のターンは終了です。 次からは、文→食のターンです。 竹谷少年が当て馬のような終わり方ですが、文→食から分かるように、二人は両思いではないし、付き合ってもいないので、多分竹谷少年にも望みはあります。 こんなにダラダラと書き連ねてすいません… 次の文→食編を書き終わったら、きっとおなか一杯になって満足してこのシリーズを締めれる筈なので。 興味の無い、はようメインの話書けや〜ヽ( ゚∀゚)ノ┌┛)`Д゚)・;' と思っていらっしゃる方々は、もう少しだけお待ち下さい。 2012/09/03 01:43 |
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