俺様専属の

出来心でルッチの任務に着いて行ったら麦わらの一味と遭遇した。
まだ向こうにはバレていない…。

「くそっ…」

ルッチはこの村に着いてすぐに剃で何処かに行ってしまった。
流石の俺でもあんな大勢で来られちゃキツいからな。


「ルッチが来るまで隠れておくか…」

建物の路地に待機することにした。




「参ったなぁ…」

そう呟いた瞬間、上から何か落ちてくるような音がした。何かと思い上を見ると植木鉢が落ちてきていた。

「ぬぁっ!!」

避けれるわけもなく鈍い音と共に俺は意識を手放した。








「ん……、」

気が付いて起き上がろうとすると酷い頭痛がした。

「痛っ…」
「あ!駄目ですよ、まだ寝てないと」

女の声がして慌てて辺りを見渡す。
俺はベッドに寝ていて、少し離れたところに先程の声の主と思われる女が居た。

ん…?コイツは…確か。

「麦わらの一味?!」
「はい、そうですよ?スパンダム長官」
「…帰る」
「駄目です!まだ安静にしてないと」
「…ほ、他のやつらは?」
「今頃村で食べたり飲んだりしてると思います」
「そ、そうか…」
「安心してください」

そう言って俺に笑いかける。
不覚にもドキッとしてしまった…。

「お前、名前は?」
「あなたのなまえって言います」
「…あなたのなまえは医者なのか?」
「はい、まぁ…ルフィから頼まれて…」

そう言いながら頭の包帯を変えてくれる。

「っいってええぇえ!!」
「っわ、ちょっとっ」

痛すぎて思わず後ろに仰け反ると体に重みを感じた。見るとあなたのなまえが俺の上に乗っていてまるで俺が押し倒されているような…。

「もう、気を付けて下さいよ」

そう、言って上目使いで俺を見るあなたのなまえ。

「っ?!」
「どうしました?」

エロすぎだろ!!…でも俺は紳士だから我慢だ、我慢。

「あ!重かったですよね?すいません!」
「いや、」

別にずっとあのままでも良かったが…。

飛び退いて顔を赤くするあなたのなまえ。

コイツマジでかわいい…。

「なぁ、あなたのなまえ…」
「はい」
「俺のとこに来ないか?」
「俺のとこ、って?」
「CP9の長官室」
「え?」
「俺様専属の医者になれ!長官命令だ!」
「でもっ!私はこの船の…」
「行くぞ!」

俺はあなたのなまえを抱えてルッチを迎えに行った。





俺様専属の






(長官、コイツ麦わらの…?)
(そうだ!今日から俺の専属の医者だ!ワハハハ!)
(…私は同意してないんですけど)




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