確かに笑えている幸せ
2011/07/22 00:01

ネイガウスと長友のおせんちな会話
散歩中の会話みたいな
長ネイ?
長+ネイかも









「なぁネイガウス、俺は寂しいよ」
「お前がもっと笑えばいい」
「お前がもっと泣ければいい」

「矛盾してるぞ」

「自分を嘲笑うくらいなら泣いてくれって思う」

「とうに枯れた」

「知ってる。だから笑ってくれ」

「笑っている」

「泣いてるよ」

「枯れているのだろう?」

「ああ」

「なら私は笑っている。それでいいだろう。」

「嫌だ」

「お前が心配することはないと言っている」

「無理だな」

「無理か」

「ああ、だって俺はお前を知ってる」

「ならわかれ」

「無理だ。知ってるだろ?」

「そうだなお前はそういうやつだ」

「悪い」

「……そういうお前に救われているとわかるくらいには歳を経た」

「…恥ずかしいな」

「…そうだな」

「お前が…」
「お前が俺に気付けばいいのに」

「気づいている」

「俺は隣にいる」

「…ああ」

「隣にありたい」

「…お前はそこでいい」

「お前が寂しいだろ」

「お前まで、ここ、にくるな」
「俺もお前も寂しいのにか」

「隣でなくとも、お前が在るだけで多少は救われる気がする」

「……素直だな」

「寂しいからだろう」

「じゃあ俺も寂しいから」
「ネイガウス、隣にいなくても隣に行こうともがく俺をずっとみてろ」
「それなら俺は寂しくない」
「お前が救われるならそこにはいかないから」
「だからこうしてたまに会って」
「昔からの続きをしよう」
「これから続きをしよう」
「俺とお前は―…」

「腐れ縁」

「さいっこうのダチだろ?」

「……お前といる時は多少は笑っているつもりだ」
「笑えている、ぞ」

「…そっか」

「ああ」
「…だからお前が寂しがるいわれはないのだ。むしろお前が笑え」

「そうだな」

「……」

「ネイガウス」

「なんだ」

「『そこ』にいかなくても隣に並ぶ俺を忘れるな」

「…忘れたくても忘れられん。お前みたいな鬱陶しいやつ」

「そっか!…いい天気だな」

「そうだな」

「せっかくだ少し遠回りしよう」

「後が五月蠅いから付き合ってやろう」




石畳の道
肩を並べて
歩く今がすべて
寂しさは空に落ちて光に溶けた

確かに笑えている幸せ






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