彼がヒトになって初めての冬
ひらり、雪が私の手のひらに落ちて、溶ける。隣では鼻を赤くした恋人が「ヒトの身体は寒さに弱くて不便だね」と他人事のように言いながら空を見上げていた。
「そうだね」と笑いながら彼の手をとれば「もう寒いから帰ろうか」と握り返してくれる。
そんななんて事無い、冬の日常
prev
/
next
[
←
]
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -