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んふ、今ボクはすっごく機嫌がいい。なんでかって?それはスバルくんから直々に手紙を貰ったからね。あのスバルくんがだよ?一体どういう風の吹き回しなんだろうね。
まあ、それはさておきその手紙には学校から帰ったら森へ来てほしい、話したいことがある。とだけ書いてあったんだけどもしかしてやっとスバルくんも素直になってくれたのかな。んふ、ボクの愛を受け入れる気になったのだとしたらとても嬉しいよ。
そんなことを思いながら指定された場所へと向かう。やっとその場所が見えてくると同時に人影が見えてきた。月の光を反射してその銀髪はきらきらと光っている。遠くからだって分かる、スバルくんだ。
「んふ、どうしたのこんなところに呼び出したりして」
「ライト……」
「ボクに夜の相手でもして欲しいのかな?それなら大歓迎なんだけど」
「……」
スバルくんは俯いたまま何も言わない。いつもならここで罵声を浴びせてくれるんだけどなさ。
「で、話ってなぁに?」
「ライ、ト……その……」
「んふ、どうしたのそんなに恥ずかしそうにして」
「オレはやっと自分の気持ちに気づけた。オレはお前が好きだ」
「……は?」
予想もしていなかった言葉がスバルくんの口から出てきて唖然としてしまった。スバルくんが、ボクを?確かにそんな風になったら面白いのにくらいには思ってたけど……。
「全部お前のせいだからな!!責任取れよ!?」
赤くなって半ばヤケになってそう叫ぶスバルくんがとても可愛くて……襲いたい、犯してボクに縋らせたい。泣かせて啼かせてぐちゃぐちゃにしたい。
「スバルくんっ!!」
スバルくんに近づこうとして踏み出す。と、同時に地面がそのまま沈んでいく。おかしいと思ったときには既に手遅れで視界からスバルくんが消えてそのままボクは穴に落ちていく。
「ハッダッセーオレがほんとにそんなこと言うとでも思ったかよ」
「スバルくんひどーい。ボクのこと騙したんだね?」
穴の上からくくくとスバルくんの笑い声が聞こえる。
「あー自分で言っててさっきのは鳥肌立ったぜ……気色わりぃ」
「言うわけ無いとは思ってたけどまさかこんなことする為だったとはね……完全にボクの負けだよ」
「落ちてくときの顔最高だったぞ?間抜け面して落ちていって……くくっこんな古典的なのに引っ掛かるなんてほんとばっかだな」
そう笑うスバルくんの声を聞きながら愛なんて絶対信じないと改めてそう思った。もう愛なんて知らないよ……っ!!
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