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 こうして冒頭まで戻るわけだ……

「テメェ降りろっオレはんなもん望んでねえんだよっ」
「遠慮しないでよ、本当に気持ちいいんだから」

 服を乱暴に引き裂き、ライトがオレの首筋に舌を這わせる、気持ち悪い感覚に鳥肌が立つ
 引き離そうとしたが狭い棺桶の中では自由に動けないうえに素早く両手を一纏めに頭上で押さえつけられてしまったせいで満足に抵抗も出来ない

「それじゃあいくよ」
「やめ……っ!!」

 ライトの牙が皮膚を破り肉の中へと分け入ってくる。その痛みに呻き声が漏れそうになるのを必死で抑える。ここで声なんて出したらコイツの思うつぼだ……

「んふふ……その屈辱に耐える感じ……いいよ、可愛いよ」
「う、るせ……いい、から……さっさと終わらせろ……っ!!」
「そんなに急かさないでよ……ん……」

 体から血が抜けていく感覚と共に、痺れるような快感が走る。これが、吸血される側の……快楽……。

「……っ……ぁ……」
「気持ちいい……でしょ?……ん……もっとよくして……あげる……っ」

 拒絶したいのに体に力が入らない。声を抑えたくても抑えることが出来ない。こんな変態にされるがままにされて感じてしまっている自分に心底腹が立つ

「……んふ……よくなってきたみたいだね」
「黙、れ……」
「されるのも悪くないけど、やっぱりする側が一番だよね。んふ、感じてるスバルくん可愛い。そんなスバルくん見てるともっとシたくなっちゃうよ。攻めて攻めてぐちゃぐちゃにして、スバルくんが泣いてもっともっとってボクに懇願してくるくらいに犯したくなる」
「は、何言って……」
「夜はまだまだこれからだよ、スバルくん?クセになったらいつだって相手してあげるから安心して?」
「や、やめろっ」
「んふふ、いつも強気な子を落とすのは楽しいね」

 スイッチが入ってしまったライトからまだまだ解放されないことを悟り、気紛れに付き合ってしまった自分を呪い、オレは目を閉じた








快楽主義者の気紛れ
(結局は気持ち良ければそれで良いのさ)




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