キール

キール・シュヴァルム・ヴェラムダンテ(ヴァンパイア)

魔界の第一王子、現魔王として魔界を治めている。
俺様で我が儘な快楽主義であるが、一見自分勝手に見られるその行動は全て他人の為である。
偉大過ぎる父の後を継ぐことに迷い、また、父のように成せない自分に後ろめたさを感じている。
"国"の圧力に押し潰されそうになりながらも、誰かに助けを求めようとはせず、気丈に振る舞っては"己"を殺している。

人間と魔王の混血種(ヴァンピール)である。
王族という縛りから少しでも逃れる為に別の屋敷に住まう。己の血を体内に取り込む事で真の力を発揮させる。

ハーフであるが故に、純血の貴族からはよく思われず、魔王でありながら遠回しな嫌がらせを受けたりしていた。
それを黙らせる為に力を求め、力で何でも解決出来ると思い込んでいる。

セイラを屋敷に置いたのは興味本意だったが、秘めていた孤独や弱さに触れられ、受け止められ、徐々に"守りたいもの"になる。
魔王が国を"守る"とは違う、自分の守るものとして、何より愛しい存在となる。

天帝を殺すという大罪を犯し、余命三年を言い渡される。




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