変換1:ピア宅ゲーデ夢主
( TOW3設定/byピア様 )



ディセンダー、と呼ばれる声に振り返った。

そこにいたのは私が守った世界で出会った存在で、

カイル達以外に私の正体をしる存在…

「…ニアタ…」

『お前は、どの世界でも此処が好きなのだな』

此処、とはグラニデでも私の所定地だった甲板で私はあの時と同じようにそこにいた。

あの時と同じでセルシウスがいる其処は、私とあの世界を繋ぐように思える。

『お前が世界樹に還ったあの日、カノンノは泣いていたぞ』

「……そう…」

かつて、私が守りぬくためにゲーデと戦った世界。

かつて、私が守りぬくために仲間と一緒に戦った世界。

私が、見捨ててしまった世界。

『………ディセンダーよ
お前はこれで良いのか?』

「………なに、が……?」

なにが、と言ってもすぐにわかった。

あの世界を見捨ててこの世界に来たこと。

あの世界を見捨ててこの世界を選んだこと。

『ディセンダーよ…
なぜ、そこまでゲーデを選ぶ?』

かつて、守らなければならない世界の共通の敵となったゲーデ…

私は皆の元に帰ることより、ゲーデと共にこの世界に来ることを選んだ。

あの世界にゲーデの居場所がないと感じたから。

あの世界ではゲーデと一緒にいれないと感じたから。

私は、皆よりゲーデを取った。

〈貴方は、輝き続けるの!
皆を、世界を守るために!〉

彼女は、最後になんと言っていた?

彼女は、最後に笑っていたのか?

彼女は……

カノンノ、は…

泣いて、いた…?

「……わた、し…は……ゲーデ、と……いた…かった…
ゲーデ、と…そん…ざ、い…したかっ…た…」

そうだ、彼女は最後に泣いていた。

〈消えないで!〉

必死に、ゲーデを抱き締めた私を引き留めようとしていた。

〈取らないで…!
私から、ナマエ1を取らないで!〉

ごめんなさい…

私は…ゲーデを選んでしまった…

「……ナマエ1?」

「…ゲー、デ……ッ」

私は、貴女よりゲーデを選んでしまった。

好きになってしまった。

恋をしてしまった。

私は…

「…ごめ、ん……なさい……」

友愛より、恋愛を選んで、しまった…

私、は…

臆病者だ…





(いくら謝っても、)(貴女には届かない)



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