その他シリーズ | ナノ





人生はうまくはいかない。




「こんなの!・・・こんなの絶対おかしいよ!私がなんか悪いことした!?」

某魔法少女の台詞を言いってるのは私です。ただいま、全力疾走しています。

「おおいにしました、審神者様!喋っておらず早く離れの中へ避難して下さい!」


「待て、審神者!!!!」
「ぎゃああああああああ、内臓引きずり出されるうううう皮を剥がされるううう」
「誰がそんなことするかああああ、てめーの思考回路の方が物騒じゃねえか!」

「この式神、なんて跳躍しやがる!尻尾に何仕込んでんだ!?痛えええ」
「畜生・・・獅子王と和泉守がやられた!おい、あいつの妖精の奴ら!??なんか変なもの持ってる!?」

「何これ!?ねっちょりしてるネッチョリしてるううう」
「おえええええ顔面がああ」


追いかけてくる方から阿鼻叫喚の声が聞こえてきた。




現在の状況。よくあるブラック本丸関連のスレでのテンプレが起こる、出会い頭に斬りかかってきた、を奇跡的に避け、たぶん安全であろう審神者用の離れへ避難している。

追いかけてくる奴らの攻撃は、連れてきた妖精さんや刀装兵、実は隠れ戦闘系なうちのこんのすけが、小さな体躯を駆使して足留めしてくれていた。あのフォルムで敵を尻尾ビンタで仕留めていくコンノスケさん。まじ、強い。妖精さんは年期の入ったスライムっぽいあのオモチャで、奴らの顔面を狙い撃ちにしている。ハイエナ達対策に持っていたものがこんな時に役立つなんて・・・複雑。

それにしても、奴らは私を仕留め?にかかってきているはずだけれど、なんか様子がおかしい。理性があるように思ったりするけれど、追いかけてこられたら逃げてしまうのが人間なのだ。




やっとこさ私は離れへと逃げ切れた。
もちろん、こんのすけ達も無事である。

はあ、とため息を吐き倒れこむ。

「審神者様!まだ安心出来ません。結界を破れないように再強化しますよ!この本丸内にいる以上、一時も気を抜かないで下さい!」

こんのすけが尻尾で、私の頭をバシバシ叩く。

「・・・っ。一体、なんでこんなことに・・・」


あーーー拝啓、現世にいる家族様。

審神者を辞めるどころかブラック本丸に放り込まれました。

・・・とりあえず、政府ギルティ!



15/11/8

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