刀装シリーズ | ナノ






刀剣男士と刀装兵は仲がいい

※大倶利伽羅視点



ここの本丸は刀装兵と仲が良い。刀装兵・・・だけではないが、特に≠ニいう意味でだ。
それと刀装との関係も少しばかり変わっている(らしい)

刀剣男士によって刀装兵と関係は様々だ。

薬研藤四郎が、銃兵の鉄砲隊をつくり。銃関係の戦法を独自で学び、奇襲に備えて仕込んでいたり。
(外でも、試せるようになったらなと言っていた)

それを見た陸奥守吉行が、わしも!と興奮しながら銃兵を増殖させることに成功したり。
(薬研の銃兵にも手を出し、修羅場化としたこともあった)

大和守安定が、不穏な一撃を教え刀装兵に指導していたり。
(それと、鯰尾も一枚絡んでいるので、ロクなことにならないだろう)

鳴狐が、お供の狐と戯れてる刀装兵達を穏やかに見ていたり。
(お供の狐が大群に押しつぶされていたが、大丈夫か?)

山姥切国広が、被ってる布の内側に張り付いて遊んでいる刀装兵を剥がしていたり。
(なぜか妙に嬉しそうに剥がしていたのは、黙っている)

同田貫正国が、刀装兵と手合せしていたり。
(動きが、最近ますます視認出来なくなっている。どこに行くつもりだ?)

御手杵が、槍兵と急所を一突きで決める修行をしていたり。
(槍兵のヤル気を見なかったことにした)

太郎太刀が、本丸にいる全刀装兵を全部引っ付けて歩いていたり。
(一日に一回は刀装兵にされると言っていた)

その他、刀剣もおのおの・・・良い関係・・・?を築いている。

逆に刀装兵が、

出陣から帰ってきて戦いは嫌いですとぼやいている江雪左文字を、内番の畑仕事に誘っていたり。(土に埋まり身動き取れないのを、野菜と同じように引っこ抜かれていた)

出陣から帰ってきて機動が遅いことに落ち込んでいる宗三左文字に、軽騎兵がわらわら近寄ってきて慰めようとしたり。
(複雑そうな表情をしていたが、結局ほだされ頭を指で撫でていた)

出陣から帰ってきて復讐のことで悩む小夜左文字に、柿を差し出して柿を食べてたり。
(刀装の筈なのに、ふくよかになっている奴がいた。大丈夫なのか?)

こんのすけの背中に跨り、移動の手助けしてもらっていたり。
(こんのすけも、まんざらではなさそうだった)

と積極的に絡んでいるようだ。

このように愛着がわいてしまった刀剣達は、出陣しても刀装兵を剥がさなくなり減ることないので、所持数が上限を超えたらしいと審神者が言っていた。困った審神者は政府に刀装兵の所持数の上限をあげて欲しいと頼んだら解体すればいい≠ニ言われそれを聞いた複数の刀剣と乗り込んできたらしい。何しているんだ、あの審神者は。あと他の刀剣。

そんな事件も起こりながら、穏やかに過ごす日々。


ーーー刀装兵が、木陰で一人でいるとわらわら集まって、囲んで自由に遊び始めたりしている。

ある者は、膝の上で昼寝をしていたり。ある者は、よじ登ったり。ある者は、頭に乗ったり肩に乗ったり。自由気ままに。

それをつついて、眺めている大倶利伽羅もあまり他人のことが言えない部類に入っている。
彼の周りが常に賑やかなのは、この本丸で馴染みの風景と化していた。

とりあえず、今日も本丸は平和です。



15/6/12

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