刀装シリーズ | ナノ
閑話 日常はいつだって楽しい
小夜と今剣と薬研と、刀装ちゃんと妖精さんが、お昼寝してるのを発見した私。
可愛らしい光景に、少し離れたところで転げまわっていた。
小夜と今剣は二人仲良くよくお昼寝してるが、薬研がいっしょに寝てるなんて珍しいのだ。
刀が川の字で三振並び、周りをちっこい存在達が囲んでいる。なにあれ、可愛い!
・・・ただ残念なのが、短刀達の姿が人に見えないのでそれだけが悔しい!今が必要の時なんだ!と気合で見ようとするけど、まったく変わらなかった。前にもあったな、このパターン。
(薬研に頼んで受信してもらった)某掲示板での、うちの子可愛いスレをハンカチ噛み締めながら覗く私に救いはないんですか!
と落ちこんでいたら、げしっと蹴られた。痛いっ!見えないけど感触のわかる私に、特に意味の無い暴力が襲う!
ーーおい、そこの不審者。薬研達になーにしようとしてんだ?
「なに!?その誤解!ずっちゃん、事実にないこと言うな!決めつけ反対ーーー!」
ーー鼻血垂らした奴が、威張るな!
「え!?あ、本当だ、垂れてる・・・私、不審者やん!」
ーー即座に納得されましても・・・なんかドッと気が抜ける
「あ、布無い?」
私を足蹴にしたのは、鯰尾だった。しかもあらぬ嫌疑をかけられてる、と反論したら鼻血を指摘された。そりゃ鼻血垂らしながら転げまわっていたら、思うよね。
自覚して呟いたら、呆れた一声。スルーするぜ!
そいや、スレといえばよそのところの鯰尾と、この鯰尾の審神者に対する態度て全然違うよなーというのを思いだした。馬糞を渡そうとする事例があるみたいだけど、基本は敬語で礼儀はあるらしいことに、ここ最近、衝撃を受けた。鯰尾て、ため口で馬糞投げてきて足蹴にしないの?!である。審神者の数だけ色んな鯰尾がいるのかしら?
ーー阿保なこと考えてないで鼻血拭きなよ、あー、一年前くらいにさ馬糞投げあってからなんかそういうのいいかなーと思って。それとも
ほら、じっとしてて下さい。鼻血拭きますよ?主様は本当にお転婆なんですから!
て、接して欲しいの?
「え、なんかずっちゃんじゃない・・・今更感ありすぎて、きめ痛だだだ!ちょっ、ぬ布を鼻に押し込めごめんなさいい!」
当たり前のように心情を読みとられ、ノーマル?鯰尾を演じるずっちゃんに鳥肌がたつ。一年くらい一緒に暮らしてきたせいか、違和感しかない。普段のずっちゃんの方が私にとっての鯰尾藤四郎≠ニ認識してるせいか?
で、感想を口にしたら、どこからかだしてきた布で鼻を攻撃してきた。すぐさま謝る。この本音をすぐにだす癖、直さなきゃ。でも、なんだかんだ面倒見はいいんだよなー本当。
ーーこれだから、さに子は・・・あ。
「ん?」
真横からひらりと、ちり紙が現れる。妖精さんがしっーーーとした仕草をしながら、ちり紙を私にくれた。
ーーさに子がうるさいから妖精が起きたんじゃない?
「うわっ、ごめんね!」
気にしないで下さいというような表情で笑う妖精さん。他の子達は起きてないようだけど、騒ぎすぎたかも。
妖精さんに服を、くいくいひっぱられる。
ーーん?一緒にお昼寝しよう?ていってるみたいだね
鯰尾が言えば、こくこくと頷く妖精さん。
ああ、やっぱり妖精さん可愛いですな!ものすごく真面目で礼儀正しくて優しい妖精さん達、休憩中に刀装ちゃんと遊んでる時とか可愛くて可愛くてっ・・・!
「結婚しよ」
ーーほーら、この不審者ほっといて向こうでお昼寝しようか?
「へい!ぬけがけ禁止だぜ☆」
ガチトーンで煩悩をはきだす私をスルーして、楽園へ向かおうとする鯰尾。さりげなく妖精さんを庇う位置に刀があるのが腹ただしい!イエス妖精!ノータッチ(たまに)!を信条にしてますから!
そのあと、私と鯰尾は迷うことなく妖精さん達に誘われて、お昼寝することにした。
毎日こんな日々過ごしてます!
最近の悩みは、帰りたいのをたまに忘れることです。しっかりするのよ審神者!
15/5/28
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