刀装シリーズ | ナノ






本丸に帰還したい0



茂みの隙間から覗くと、禍々しい黒いモヤのようなものを纏った大きな刀が六振いる。
その刀達はナニカを探すように辺りを見まわす動きをしていた。

少女は茂みに隠れたようにある小さな穴の中で、これ以上にないくらい縮こまり息を潜め、ひたすらソレが去るのを祈った。心の中で何度も何度もーーー思う。
見つかれば、殺される。
ぶるぶると震える少女を、支えるように周りにいる四つの小さな兵達は寄り添っていた。

(これは、流石に。最初からクライマックス再び。ふふヤバイ確実にヤバイ。いや、あの時も奇跡的だったけど・・・とにかくヤバイいいい)

少女は現在帰るべき場所に初めて来た時のことを思い出しながら、現状を嘆くのだ。




ーーーーー自業自得でもあるが。





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