刀装シリーズ | ナノ






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それは、この本丸に三振りが加わったちょっとあたりのころ。大広間でみんなで雑魚寝をする日。私の視界からは、見た目・刀のふた振りに喋りかけた。

『そーだ、前から気になってたんだけどみんなてどんな感じなの?』

暇つぶしの世間話のようなもので、私から聞いたにも関わらず。そんな話をしたのを忘れていったのだ。昔からそうだった。中学に入学した時も、高校を入学した時も。すぐに忘れて、ふっと思いだす。



ーー急にどうしたの?見た目のこと?
『そうそう!ヒトの姿してるて聞いてたしたぶん触感はヒトではあったし、気になる!ただね、なんかやっぱり見たまんまが刀だからピンとこなくて』
ーーどうと、いわれましても
ーー何が知りたいの?

『特徴的な何かー!まずは、さよさよといまのんから!』
ーーじぶんのことを、いざおしえるとなるとむずかしいものですね
ーーうん
『あ、じゃあ他の刀からでもいいよ!鶴さん、とか?』

ーー鶴丸さんか、全体が白いとしか
ーーそれは、かたなのすがたでもですよ?あれでも、みためははかなげなようししてるんですよ!サニワはあまりそういったことにうとそうです
『……あの中身で儚げて、全然想像できない。ん?疎そう?何の話?』
ーーじっさいみたら、おどろくでしょうねー
ーー差の反動がすごい 。それは薬研も…そうかな?とても逞しく思うみたいだけど
ーーしょくだいきりもはいりそうです!あれはどちらかというといろけですかね?

『スルーされた!?ちょっとちょっと三名名前があがってるんですけど!?そんなに…お母さん妖艶なの?』
ーー妖艶というかなんというか、見た目は母親の片鱗すらないよ。あと燭台切さんのこと、お母さんて呼ぶのやめなよ
ーーなかみとふいんきから、れんそうされるそうですよ

『他のみんなは、ずっちゃんとかは!? 』
ーーかわいらしいかおをしてるとひょうかされてました
『可愛い顔してやることアレなの!?馬糞が平気とか、いや、鷲掴む姿こと逆に漢らしいのでは…?』
ーーまた、サニワのしこうがぼうそうしはじめていますよ
ーーうん、そうだね。話を変えようか。男らしいなら、同田貫さんは見たまんまだと思う

『そうなんだ!見たまんま、正に漢!て感じか。褌とか似合う感じなのかな』
ーー…ふんどしいっちょうのなぞのせいぶつをそうぞうしているかんじがします
ーー…僕もそう思う
『うんうん、だいたいわかってきたぞ。じゃあ、御手兄は?』

ーー優しそうなお兄さんに見える?
ーーえーと、ですね。うーんと、とくちょうが…いえなんにも
『その言い方気になるんですけど、大倶利さんは?』
ーー肌が浅黒いかな



『日焼けしてるてことかー、褐色くらい黒いのかーーーーーー』




その日はこの本丸では週に一度、雑魚寝の日だった。楽しみの日でもあったりする。

(その提案をしたのはもちろん私)

刀装ちゃんたちは、私たちの話に興味がなく敷かれた布団の上でころころと転がっていて。他がお風呂に入ってる間、左右を小夜と今剣の二人で固めて話をしようと、思いついただけのほんの興味本意で聞いたなんてない日の話。

ーーーを、私は思い出していた。


18/8/14

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