刀装シリーズ | ナノ






でも、見て見ぬふりもします

地上班は地上で、下から刀装兵の小さな体を利用して本丸内の隅々まで巡廻する。本丸内の床下とか縁の下とかそういうとこを見る。


へし切長谷部と遭遇した。



隈と若干疲労が溜まってるように見える。昨日の夕食後から見かけてなかったがこの刀剣、いつから動いているのだろう。ちゃんと、寝てる?他の刀剣が彼を探していたので、発見して良かった。

「刀装兵か・・・貴様らも毎日ご苦労だな」

刀装兵を労いながら、狭い空間を隙なく警戒している。主命を与えられなくても、自らこの本丸の秩序を守ろうとする長谷部。彼も、日夜、侵入者達を駆逐している。でも、侵入は最近はだいぶまともになった方だ。刀剣が増えるに連れ、練度も上がっていっているから彼がここまでしなくても対処はできる。それに刀装兵もいる。この仕事は自分達に任せて、長谷部には寝て休んで欲しいのが全刀装兵と審神者の願いだったりする。

審神者がいつか過労で破壊しないか心配とこぼしていた。審神者、過労では破壊はしない。
ただし、過労が溜まってるところを狙われたら危ないと思う。でも、刀装兵が守るから安心しろ。

近々、妖精達に相談して長谷部を手入部屋に軟禁しよう刀装兵達、ひっそりと計画を立てている。
とりあえず、休もうようと訴えてみた。しかし、あっさり一蹴される。

「ふん、このくらいで俺はどうにもならん」

でも、この前廊下の仕掛けに引っかかって死にかけて発見した短刀達に、誰か助けて下さい!長谷部さんがあああて、廊下の中心で助けを呼ばれてったって。

「そ、それは・・・!て、なぜ貴様らがそれを知っている!?」

鶴丸に聞いた。あと、そこらへんに話してた。

「あんのおおお!」

鬼の形相で、彼の機動力を屈指し姿を消した。これで、燭台切や誰かに捕獲されて休まされるだろう。刀装兵、今日の誉。鶴丸は、しめられるぜ。一緒にいた他の刀装兵と、はいたっちして巡廻を続けた。

こうして、今日も刀装兵ちょこちょこ刀剣達と関わりながら本丸の秩序と平和を守っていた。






仕事終わりに、池の中で浮かぶ山伏と青江と審神者を見かけたが一瞥して素通りした。今日も本丸は平和です。


15/7/1

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