ベリージャムとシルバースプーンの午後のティータイム。

白桃の裂傷
紫陽花の花弁
真紅の薔薇の実

殺意など凍らせて終えば良いのよ。
当分、もう必要無い。

鈍色キラリ
赤色ポタリ
流す涙は夜の色

私は私を保てはしないの。
崩れる傷跡、悲鳴は嬉嬉として後に嗤う。

剥けた薄皮
嘯く金属音
唸る筆先は届かない

遠いのよ。離れるの。引き寄せては突き放す。
君は私を、形成して濾過をする。

痛い
苦しい
鋭くて

息が出来ない速さで。
何処迄も、連れて逝って。

啼き声ぴたり
足跡ぱたぱた
消しゴムころり

蔓の絡まる支柱は私。
悶え嘆き、動けば更に絞まってチアノーゼ。

君は見て居るしか出来ないのでしょう。




哀しそうに、薄等笑みを携えて。



あぁ、何て虚しいの。


prev / next

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -