☆メルエリが熱い

強調したいのは、別れた当時エリザベトはまだ子供だったということ。
聞き分けよくメルを送り出したとしても内心は不安でぐちゃぐちゃで、それを支えているのが「迎えに来る」っていう約束なわけです。
でも待っても待ってもメルは現れない。
最初は信じて待ち続けようなんて自分を励ますことができても、不安は蓄積します。
子供だから、「忘れてしまったのね」なんて達観はまだできない。
不安が爆発して、「なんで迎えに来てくれないの」って泣いてじたばたするのが自然なんじゃないかなと思います。
泣いて、泣いて、大人になって、ああ所詮子供の口約束だったのよね、なんて絶望しながら諦めるんじゃないかな。
そこでやっと使用人との会話とかでメルが死んでいたことを知る、とか。
大人になってから死を知った分、根付いたショックが大きくて、「彼以外愛せない」になるんじゃないかと妄想。
早めに知っていたら成長と共に乗り越えて、他の人を愛せる気になると思うので。
人間は忘れる生き物だから。
所詮小さい時の初恋の相手ですよ。
それが、失われた運命の人にまで昇華されてしまったのは、相手が死んだというショックと情報の巡り合わせのせいなんじゃないかと。
途切れた繋がりだから、もし繋がっていたらあったはずの未来が幸せに満ちたものになる。
つまり理想が詰まった至高の宝石になる。
そりゃそれにかなうものはないから、エリザベトは絶対に手の届かない物に焦がれながら生きなきゃならなくなったわけです。
もしメルが生きていたら、結果的にはお互いが隣にいなくたって、思い出を消化して、それなりに幸せな未来もありえたんじゃないかと思うと切ないです。

話は戻りますが、「なんで迎えに来てくれないの」と泣くエリザベトをイド男になったメルがどんな気持ちで見ていたのかと思うと非常に…もだもだします。
迎えに行きたいけど死んでしまった自分じゃ行けやしないんですもの。

うわぁぁぁあメルエリィイィィィィ


まぁもちろん永底もアビエルもスコオリもタナトスもカティレナも等しく愛してるので心配ご無用ですぜ!(多い








2010/07/11 23:53
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