「“王は人の心が分からない、というのなら、私は人であり続けたい“…そう言って、ボクに力の制限をかけてほしいってお願いしたじゃないか。まあ、転生した君にその記憶はないだろうけれど」
「まじでさっぱりなんですが」

それは、生まれ持った冠位の能力。全ての物事の“終わり“を見届け続けた、王を拒み、人であり続けたいと願った者である。かつて花の魔術師は、彼女の願いに応え呪いをかけた。彼女が人として死を迎えた後も、転生し新たな命を迎えた今も、自身が幽閉された塔で見守り続けている。

「___ああ、君も、彼と同じように、辛い道を選んだんだね」





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