▽カッパサマー!
「×××」
「……何ですか急に、」
「折角の海だからな、先程獲ったエヴィを調理してローストにした」
「…エビ」
「エヴィだ。…ンニといいカツウォといい、お前の発音は妙に違っているな」
「悪かったですね。というか、こんな暑い日に熱いもの食べるなんてどうかしてますよ」
「おにぎりもある。冷たいものだけでは栄養にならないからな。塩分もしっかり取れ」
「私ずっと日陰にいたんですけど」
「ほら…一口食え(口の前まで持ってくる)」
「いや、お腹すいてな(きゅるる…)、…………ッ」
「フッ…いいから口を開けろ」
「自分で食べられます!(奪って食べる)」
「……どうだ?」
「……………………まあ、悪くはない…です」

▽遊泳禁止
「×××は、そいつを見張っていてくれ!そこから動くなよ!」
「はっ、ちょっと……!」
両親とはぐれてしまったエルーンの女の子を×××に預けるや否や、パーシヴァルは海に飛び込み遊泳禁止の場所で溺れている若い男を助けに向かった。グランやルリア、ビィも彼に指示された通り動き出したため今その場にいるのは×××と女の子だけであった。
「あの人、死んじゃうの…?」
女の子は×××の上着の裾を掴みながら弱々しく呟いた。その姿を見た×××は溜息を吐く。
「そんな訳ないでしょ」
あのお人好しのことだ。死なせることはないだろう。そう心の中で思いながら×××は再び海へと視線を戻した。

▽女の子とジータとルリアと。
「パーシヴァルさんと×××さん、服おんなじだ!」
「炎帝さんが勝手に選んだ服だから、私が着たくて着た訳じゃない」
「でも、×××さんもとってもお似合いですよ!ですよね、ジータ!」
「うんうん!×××さん、いつも黒色の服着てるから、白い上着はなんだか新鮮です!」
「全然嬉しくないからやめて」
「…?×××さん、お耳真っ赤だよ?」
「……っ!」

▽眠ってしまった炎帝とグランと。
「パーシヴァルさん、暖かいお茶持ってき…」
「……、(パーシヴァルが×××の肩に頭を乗せて寝てる)」
「…お邪魔しましたぁ」
「待って、違う、炎帝さんが勝手にこうしただけで、私は被害者、やめて」
「そ、そうなんだ…(隣に座ってたんだな)」
「……やはり…お前ほど……」
「ん?寝言?」
「…はあ、これどうにかして」
「いや、ぐっすり寝てるんだし、無暗に起こしたら悪いよ。あっブランケット掛け直します」
「ん…、グランか」
「あ、起こしちゃいました?」
「いや、すまない……知らぬ間に眠っていたようだ」
「……いいから早く離れてください、重いです」
「!、悪い…だが、俺が眠っていてもそのままでいてくれたのだな」
「勘違いしないでください、私は動けなかっただけで」
「(凄く分かりやすい言い訳だなあ)お茶ここに置いときましたんで、お休みなさーい」
「…ああ、お休み」
「…………(ぼーっとしてる)」
「…×××?」
「なっ、何ですか!…ッ、知りません、ホントうざい、嫌、気持ち悪い(寝言で私の事言っていたなんて口が裂けても言いたくない…!)」
「一体どうした…ふぁあ、今日は流石に疲れた。今夜はもう眠る(再び×××にもたれ掛かる)」
「!…、」
「お休み、×××」
「(また勝手に、)」
「すぅ…すぅ…」
「……はあ〜っ、仕方ないですね…(寄り添って寝る)」






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