居なくなる何かに5のお題

居なくなる何かに5のお題

・瞼の裏に残像を残して。
(ああ、視界の中に何時の間にか居座っていた)
・止んだ耳鳴り。
(これで良く音が聞けるのに)
・ガラクタの中に住む、住んでいた。
(部屋が三分の二占拠されてた)
・ぽっかり空いてしまったのは部屋と記憶。
(それはまるで、無くしたピースが見つからないパズルのようで)
・無くなったら無くなったで――なんて、
(そんな訳ない。迷惑してたはずだ。――多分)


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