眉薬 他

LoveSick


『設定』

吾郎が海堂を辞めずに、大河が推薦で入学してきた

と言う設定の下でお読みください。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

横浜リトルに入団した時、僕は小学校4年だった。

みんなすごいレベルで僕は圧倒されてしまっていた。

すっかり萎縮していた僕に笑顔で声をかけてくれた人。

それが、佐藤先輩だった。

当時先輩は6年生で一年間しか一緒にいられなかったけど、僕はずっと先輩のことを見ていた。

先輩は僕の初恋の人だ。

あれから、だいぶ月日が経ったけれど、僕の心にはいつも先輩がいて、先輩に会うために僕は海堂の特待生として入学した。

野球も大事だけど、目的は先輩に逢う為。

先輩、僕のこと覚えていてくれるかな。

入学してすぐの頃、僕は2軍で、先輩は一軍だった。

でも、一軍帯同組に選ばれて、僕はちょこちょこ一軍の試合に連れて行ってもらえることになっていた。

ドキドキしながら、一軍のグランドに足を踏み入れてすぐに先輩を見つけた。

声をかけようとしたけど、それは出来なかった。

先輩の隣に、仲よさそうに話す男がいたから。

そのうち、佐藤先輩と目が合って、僕の鼓動は速くなる。


/ススム




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