眉薬 他

LoveSick


「要するに俺は今、海堂って言うところで野球やってて、寮で生活してるんだな? で、お前は俺と同室で、いいんだよな?」

「ああ」

「サンキュ眉村。助かったよ」

「ああ」

全てを聞き終わり、薬師寺はとりあえず眉村とともに寮へと戻る事にした。

薬師寺が記憶喪失になったと言ううわさはあっという間厚木寮内に広がっていった。

本気で心配する者、傍観者を決め込む者……色々と面白半分で近づく者、反応は人それぞれだったが、薬師寺のまわりには常に人だかりが出来ていた。

特に渡嘉敷などは、コレはチャンスとばかりに、常に隣にいるようになった。

眉村は、いつか渡嘉敷に薬師寺が取られるのではないかと気が気ではない。

今日も食堂では、渡嘉敷と薬師寺が肩を並べて食事を楽しんでいた。



/ススム




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