「あのぉ……お取り込み中悪いんだけど……掃除、させてもらいたいんだよね」
「!!」
いきなり声をかけられて、振り向くとそこには泉、草野、国分と児玉の姿が。
さ、最悪だっ!
「薬師寺さぁ、監督待ってたよ? 早く行ったほうが、いいんじゃない?」
泉の言葉で俺は呼ばれていたことを思い出した。
結局監督室でも、俺の言った寝言について散々聞き出され、取りあえず監督には『昔飼
ってた大型犬の名前がケン』だということで、何とか決着をつけた。
自分の撒いた種とはいえ、恥ずかしい思いをした一日だった。
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