眉薬 他

LoveSick


……そう、

今日ココに集まった理由は別に遊ぶためじゃねぇ。

二月から始まるキャンプのための調整を一緒にすること。

それが今日の目的だ。

まぁ、正月にしようと言い出すあたりが眉村らしい。

「んで? 何処まで走るつもりなんだ?」

一緒にストレッチをしながら尋ねると、眉村は何も答えずふっと笑みを漏らした。

???????

あの顔は何かたくらんでるな。

一体何処に行くって言うんだろうか。

その答えを聞く前に、ランニングはスタートした。

「なぁ、一体何処に行くんだ?」

真っ直ぐに公園を抜けただひたすら車もまばらな道路を走っていく彼の後を追う。

ただ黙々と道路を走り続けると今度は山道に入っていく。

「おいっ、コレじゃランニングにならねぇだろ」

そう言おうとしていきなり立ち止まったアイツに思いっきりぶつかってしまった。


「こら! いい加減に俺の質問に答えろ!!」

俺がそういうとニヤリと笑ってこう呟いた。

「来ればわかる」

目の前にはすっげぇ長い石段。

「まさかコレを駆け上るとか言うんじゃ」

「その、まさかだ」

「はぁぁぁぁ!?」

ちょぉ待て!

さっきまで結構なハイペースで走ってて、今からこの石段か。

「なんだ、プロになって体がなまったのか?」

「〜〜〜っ、やってやろうじゃねぇか!!!」

バカにされたのが悔しくて、つい意気込んで見たがやはりどうやっても一気に駆け上がるのは無理そうだ。


/ススム




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