眉薬 他
LoveSick
「なぁ、戻ってくるの明日じゃなかったっけ?」
「何言ってるんだ。カレンダー見てみろ」
行為の後、ベッドで口付けを交わしながら、眉村に言われてカレンダーを見た。
あれ? 今日って何日だっけ?
ボケてる自分の頭は、どうやら日にちを一日間違えていたらしい。
「もう一日、先のほうがよかったのか?」
「んなわけ、ないだろ?」
ヤツの肩に腕を絡めて、自分から口付ける。
「俺は、幸せだな」
「はぁっ?」
またまたいきなり何を言い出すんだ、コイツは。
表情が乏しい中にも、どこと無く嬉しそうな表情。
一体、何が幸せだって言うんだ?
よくわかんねぇヤツ。
「歩がそんなに俺のことを求めてくれてたと思うと、嬉しくて」
「もっ、求めてなんかいねぇ!!」
ああっ、もうっ恥ずかしい事を平然と言うなっ!!
「そうか? さっきのお前はすごかったぞ?」
「それ以上、言うんじゃねぇっ!!」
バフバフと枕でアイツを叩きながら、遠征は出来ればしばらく無ければいいと思うのだった。
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