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ベッドに寝転がり他愛も無い話をする。

それが寿也と吾郎の寝る前の日課になっていた。

別にベッドでなくてもテレビの前にはソファもあるし、机の椅子に座りながらでも話は出来るのだが、吾郎はたいてい寿也のベッドで寝転がっているため、必然的にそうなってしまった。

寿也は隣で行為後の脱力感に浸っている彼を見てクスッと笑った。

「今日はいつにも増して敏感だったね」

「……っせぇな」

「キスだけで感じちゃって、腰砕けになってたし」

「あれはっ、寿也がするから」

「僕のせい? だって吾郎君がキスしてって言ったんじゃないか」

ジッと見つめられ自然と頬が赤くなる。

「最近の吾郎君って、本当にやらしいよね。自分から求めてくるし」

「そんな事してねぇよ!」

「そうかな。この間も校舎の裏で僕の首に腕回してきたの誰だったっけ」

「あ、あれはっ」

にやっと笑われ言葉に詰まった。

最近は寿也より自分のほうが求める回数が多くなっているのは明らかな事実だ。

けれどそれを言葉に出されると、どうにも恥ずかしさがこみ上げてくる。

「シてる最中も僕のこと掴んで離さないし」

「は、恥ずかしいこと言うな!」

「だって、事実だろ」

枕で顔を隠し耳まで真っ赤に染める彼を見て、寿也はクスッと笑った。



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