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アイツは気が付くといつも俺の側にやってくる。
キャンキャンよく吠える犬のようなヤツとは試合以外では係わる必要性も無いだろうと思っていたのに………。
最初はあんなに毛嫌いしていたのに、何故こうも係わって来るのか。
茂野の行動は不可解なことが多すぎて理解に苦しむ。
「なあ〜、一緒に飯食いに行かね?」
「断る。俺は忙しいんだ」
「かてーこと言うなよ。 いいじゃねえか、たまにはさ〜。どうせ明日は休みじゃねえか」
ガシッと腕が絡み上目遣いで覗き込んでくる。
狙っているのか無意識なのか……誘い込むような瞳で見つめられるとなんともおかしな気分になってしまう。
「……飯食うだけだからな……」
「やりっ! オッケーオッケー、早く行こうぜ!」
たかが飯を食いに行くのがそんなに嬉しいことなのか……。
無邪気に笑う茂野は、心底楽しそうに俺の手を引き意気揚々と歩いて行く。
「お〜い! キーンも行くって!」
大声で手をふる先にはロイやバトラー、サンダースやケロッグの姿が見える。
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