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「ちょっと来い」
部屋で寛いでいると、いきなり眉村に呼び出された。
「なんだよ?」
「いいから。来い」
相変わらずの無表情で言われ、ちょっとムッとした。
「んだよ、用事があるならちゃんと用件を言えっての。大体いつもお前は……っ」
文句を言おうとしたらいきなり腕を掴まれて、ドキリと心臓が高鳴った。
「来ればわかるから」
そう言ってグイグイと俺の手を引いてゆく。
なんなんだよ、一体。
言葉数が少なくて相変わらずなにを考えてるのかわからない。
「ちょっ、離せよ! 誰か人に見られたら怪しまれるっ」
男同士で手を繋いで歩くなんて、一般人から見たら相当変だ。
振りほどこうとしても、それ以上の強い力で握られていて離す事が出来ない。
誰か(特に親父とか代表の仲間とか)に見られたらどう言い訳するつもりなんだ。
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