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日本に戻って数週間。

恋人の寿也とも久々の再会を果たし、時々自宅に泊まりに来たりしてそれなりに充実した毎日を過ごしていた。

うっすらと瞳を開けると、直ぐ側に彼の穏やかな寝顔を見つけ幸せな気分に浸る。

外はまだ薄暗く、生活音も殆んど聞こえない。

布団の中から手を伸ばし目覚ましを確認すると、まだ夜明け前だった。

「ふぁぁ……もう一眠りすっか」

吾郎は大きな欠伸を一つして、冷たい外気から逃れるように寿也の側に身を寄せた。

「ん……」

寿也の首筋に鼻を寄せ、彼の香りに包まれる。

段々、瞼も重くなり吾郎は再び深い眠りに堕ちて行った。




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