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俺がアメリカ行きを決めぼちぼちと自主トレを開始し始めた頃、スポーツ紙では連日ドラフトで入団が決まった寿也や眉村の記事が紙面を賑わしていた。

今まで直ぐ側に居たあいつ等もとうとプロ入り。

俺とは随分距離が出来ちまったなーなんて、少し寂しくもある今日この頃。

「来シーズンから、眉村はブルーオーシャンズか……」

もしかしたら、同じチームでプレイ出来てたのかもしれない。

そう考えると、ほんの少し胸が痛む。

俺はまだ……、アイツに気持ちを伝えてない。

いや、伝えるべきじゃねぇよな。

海堂に居たときからずっと秘めて来た思いが、今になって押し寄せてくる。

アイツはもう有名人になっちまったんだ。

俺とはもう、違う。

早く忘れなくちゃいけねぇのに、スポーツ紙で眉村の記事を見る度に胸が苦しくなっ
た。

そんなある日、一本の電話が掛かって来た。



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