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これは、二人がラブラブになってすぐの頃。

いつものように、寿也のベットで寄り添ってまったりと会話を交わしていた。

「僕って、幸せ者だな♪」

「な、なんだよ急に」

突然隣でクフフっと笑い出した寿也を吾郎は不思議そうに覗き込む。

「だって、僕って君の一番ばっかだからさ」

「何わけわかんねぇ事言ってんだ?」

「だって、君が最初に出会った野球できる友達が僕だろ?それに、初恋も僕だし、初めての相手もだし」

嬉しそうに語る彼に半ば呆れ顔の吾郎。

そんな彼のことなど気にも留めずにうきうきと語り続ける。

「そうそう初キスも、僕だよね♪」

「あ、それ違うぞ」

「え!?」

突然の吾郎の言葉に、今までうきうき気分で話していた寿也がピキッと凍りついた。

「ちょ、ちょっと待って!! 僕以外の人とキスしたことあるの!?」

「えっ、まぁ」

「まさか、眉村じゃ……!」

ものすごい剣幕の寿也に圧倒されて、吾郎は思わずあとず去った。

「違う。眉村じゃねぇよ」

「じゃぁ、誰!?」

「えっと……それは、だなっ」


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