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「たくっ、八つ当たりなんてみっともねぇ。なんだかんだ言ってもガキだなアイツ」

「お前もあまりかわらねぇと思うぞ」

何処からとも無く聞こえてきた薬師寺の言葉に一同はウンウンと頷いた。

「まぁ、ずっとこのままと言うわけにもいかんだろう」

「そうだぜ? お前ら同室じゃねぇか」

そうなんだよな……。

夜になれば嫌でも同じ部屋で過ごさなくちゃいけなくなっちまう。

夕べからアレだから部屋に戻ったらきっと重たい空気に耐えられなくなりそうだ。

「何が原因か知らねぇが、早めに仲直りしろよ」

さっきまであった寿也の姿はそこには無く、薬師寺の声がやけに親身に響き渡る。

わかってる。 このままじゃいけないことくらい……。

思わず俯いた俺に薬師寺は小さく息を吐き、全部じゃなくていいから話してみろよ。
と肩に手を置いた。

それもそうだな。

話せば何か変わるかもしれないし……。

散々悩んだ挙句、俺は夕べ部屋で寿也と何があったのかを話す事にした。



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