「な〜にが、そのうちわかる。だよ、気になるっつーの! うわっ」
玄関のドアを開け中に入るなりいきなり目の前が暗くなって、腰を強く引き寄せられた。
あっ! と思ったときには目の前に眉村の唇があって半ば強引に塞がれる。
「ん……っ……ふ……待てよ眉村。まだ玄関前……」
「空港からここまでずっと我慢して来たんだ。このくらい構わんだろう?」
トンッと壁に押し付けられて息も出来なくなりそうな貪欲で深いキスに頭がボーッとしてくる。
「お前に会えるのを心待ちにしていたんだ……」
耳元で囁かれ身体の芯が熱くなる。
「俺も……会いたかった……ずっとこうしたかった」
首に腕を回し、軽く唇にキスをする。
息継ぎの間も惜しいほど、角度を変えて何度も唇を合わせる。
鼻から抜ける甘ったるい声に気をよくしたのか、服の中に冷たい手が侵入してきて思わず身を固くした。
「あ……っ、健……ソコは……んっ……ぁあっ」
既に固く勃起した胸の飾りに手が触れる。
強弱を付けて摘まれてじわりと快感が沸き上がる。
「なんだ? 相変わらず敏感だな…」
首筋にかかる生暖かい息にぞくりと背中が粟立った。
「お前が触るから……ぁんっ」
「嫌なのか?」
顔を覗き込まれ羞恥で顔が熱くなる。
「い、いやじゃ……ねぇよ。ただ、こう言う事はベッドで……」
「そうか……じゃあ、行くか」
顎でベッドルームを指し表情を和らげる。
「ん……。そうだな……」
こくりと頷き、俺達はベッドになだれ込んだ。
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