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「僕のこと、忘れないで、寿くん」
「忘れないよ」
忘れられる、わけがない。
僕に、太陽を与えてくれた人。
大嫌いだったまぶしい光も、好きだと思えるようになった。
大好きだから、絶対に忘れない。
去ってゆく吾郎君を僕は見えなくなってもずっと見送っていた。
君は、僕の太陽だ。
あの時からずっと、今でもまばゆいぐらいに輝いて、ずっと僕を照らしていて欲しい。
大好きな吾郎君。
あの頃とは、姿も年齢も変わってしまったけれど、僕はずっと覚えてる。
君がキスをしてくれたあの感触。それに、あのドキドキした気持ちも。
たぶん、この先もずっと忘れることはないだろう。
今、僕の視線の先には彼がいて僕を見ていてくれる。
それがたまらなく嬉しい。
これからもずっと、僕の太陽でいてくれるよね、吾郎君。
*PREV END#
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