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「ありがとう、吾郎君」

チュッと頬に触れた唇の温度は今朝のキスとは全然違う生暖かいものだった。

「も……いいから、寝てろ」

また熱上がるかも知れねぇしな。

「僕が寝るまで間、ずっと、手を握っていてくれる?」

「あぁ、側にいてやるよ」

そういうと、安心したように布団にもぐる。

早くよくなってくれよ、寿也。


こうして、俺のあわただしい一日は終わりを告げた。



*PREV END#

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