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「ええっ!? なんだよ、それ」
面倒くせぇ。
俺がそう抗議したら、寿也がムッとした顔をした。
確かに洗濯物がたまってるけど。
いっつも寿也がやってくれるから、俺あの洗濯機の使いかた知らないんだよな。
俺はたいてい、一緒に干す専門だし。
「今日やらなきゃ、暇がないだろ?」
遠慮なく言えって言ったのはそっちじゃないか。
ほんの少し強い口調で言われ、俺はシブシブ洗濯室へ。
中にはずらっと、でけぇ洗濯機が並んでいる。
ま、とりあえず入れて洗剤入れれば回るんだよなぁ?
いっか、テキトーで。
とりあえず、洗濯物を突っ込んで洗剤をザザーッと入れる。
スタートを押したら、モコモコモコっと泡が大量に吹き出してきた!
な、なんだぁ!?
「おい! 茂野……お前なにやってんだよ!!」
「あっ、いいとこにきた! 薬師寺……なんか、よくわかんねぇけど泡だらけになっちまった」
「どう考えても洗剤入れすぎだ」
呆れた声を上げる薬師寺。
洗濯室は一面溢れた泡でぬるぬるになっている。
「ちょっと!! なに、コレは?」
タイミング悪く泰三のおっさんに見つかっちまって、床掃除までするハメに。
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