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「ところで、吾郎君」
「ん? なんだよ。急に怖い顔して?」
「僕が必死に泰造さんのマッサージをしてたのに、君こそ、こんなところで堂々と浮気なんて……許せないな」
にっこりと笑っているが明らかに怒りのオーラを滲ませてる寿也。
「い、いやっ違う! 浮気じゃねぇって! 俺はただ相談に……」
「相談に乗ってもらってるやつがなんで抱き合ってたんだよ」
「だから、それは」
「話はゆっくり部屋で聞かせてもらおうか」
こうなった寿也が話を聞いてくれる確立は0に近い。
ズルズルと引きずられていく俺を、阿久津が哀れみの目で見つめていた。
そんな目で見るくらいなら助けてくれってんだよぉおお!
*PREV END#
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