海堂編
LoveSick
「ほら、答えなよ」
「あっ、だから……そんなのいねぇって」
「本当に? 本当の事言わないとイカせてあげないよ?」
「……んくっ」
手の動きを早め、限界まで追いつめては動きを止める。
一度敏感になった身体は強い快楽を求めて身体の芯が疼いた。
「こんな顔見せられたら、人種が違ったって我慢できるわけがないんだ……それに、君が一人でする行為に満足できるとも思ってないしね。ほら、モノ欲しそうにヒクついて……やらしいなぁ」
」
自身を強く握って射精出来ないようにしたまま、熱く猛った自分自身の先端を後孔に押し付ける。
先端だけ入れては引き抜き吾郎の様子を見ながら焦れた行為を繰り返す。
射精したくて堪らないのに出来ず、もどかしい刺激ばかり与えられて腰が揺れる。
苦しくて、とにかく早くイキたくてどうにかなってしまいそうだ。
「ほら、正直に話しなよ」
「んぁあっ、わかった! 話すっ、話すからっ」
とうとう堪え切れず白旗を上げたのを確認し、寿也は握っていた指を開放するのとほぼ同時に腰を掴んで一気に突き上げた。
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